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日立、生成AIを活用し「ESGマネジメントサポートサービス」のダッシュボード機能を強化

収集したデータの傾向を生成AIが分析し、グラフやチャートで視覚的に表示

 株式会社日立製作所(以下、日立)は25日、ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)データの収集・可視化・分析を効率化し、サステナビリティ経営を推進する「ESGマネジメントサポートサービス(以下、ESG-MSS)」において「AIダッシュボード」機能を提供開始すると発表した。

 「ESG-MSS」は、CO2削減量・安全衛生・不正リスクといったさまざまなESGデータを、単一のデータベース上で一元管理するクラウドサービス。法令やIRで求められるESGデータの収集・可視化・分析が効率化されるほか、改善サイクルの加速により、サステナビリティ経営の推進を支援できるという。

 今回新たに提供されるAIダッシュボード機能は、「ESG-MSS」に収集されたESGデータを、生成AIを活用することで自動分析し、経営層や担当者が複雑な情報を直感的に把握できるよう、グラフやチャートで可視化するもの。具体的には、ダッシュボード上でプロンプトを入力することにより、収集したESGデータの傾向を生成AIが分析し、グラフやチャートで視覚的に表示してくれる。

 従来は、収集したデータをグラフ化する際、ExcelやBIツールを活用し手作業で実施していたため、収集完了からデータ整形まで時間がかかり、サステナビリティレポートの作成において、担当者の負荷を高める要因となっていたという。しかし、AIダッシュボード機能を利用すると、こうした負荷をかけずに収集したデータをグラフやチャートにより可視化できるのみならず、専門知識がなくても高度な分析を行えるので、ESG情報の報告業務のスピードと精度が向上するとのことだ。

 また経営層や担当者にとっても、データの内容を把握しやすくなるため、迅速かつ的確な意思決定を支援できるとしている。