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ヤマハ、約20名/30端末以下の小規模環境に向けた無線LANルーター「NWR100」

小規模向けに厳選したネットワーク/セキュリティ機能を搭載

 ヤマハ株式会社は、小規模オフィスや店舗などに向けた無線LANルーター「NWR100」を9月に発売する。このような小規模拠点に必要なルーターや無線LAN(Wi-Fi 6)、リモートアクセスVPN、セキュリティの機能を厳選して搭載し、シンプルなGUIから直感的に利用できるという。価格は5万9400円(税込)。

NWR100

 「NWR100」は、無線LAN機能とルーター機能を一体化して提供する無線LANルーター。約20名/30端末以下という、従来のRT/RTXシリーズやNVRシリーズよりも小規模の環境をターゲットに開発されている点が特徴で、ヤマハがこれまでに蓄積してきた法人向けルーター開発とサポートの知見を生かして、シンプルな操作性と高い信頼性を両立させているとしている。

 WAN側は1Gbpsの回線に対応し、国内で普及が進むIPoE接続も可能。LAN側は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tの4ポートスイッチに加えて、Wi-Fi 6対応の無線LAN機能を利用できる。なお、無線LAN機能は2.4GHz帯(IEEE 802.11b/g/n/ax)と5GHz帯(IEEE 802.11a/n/ac/ax)の同時使用が可能だ。インターフェイスはこのほか、保守用のコンソールポートとmicroSDスロットを搭載する。

 また信頼性の面では、ヤマハの法人向けルーターや無線LANアクセスポイントと同等の評価基準をクリアした高品質なハードウェアを実現しており、長期運用にも耐えるとのこと。

 VPNは、高いセキュリティと安定性を兼ね備えたIKEv2方式(認証方式:MS-CHAPv2)のリモートアクセスVPNに対応し、Windows PC向けには、専用VPNクライアントソフトウェア「RTSIA(アルテシア)」を無償でダウンロード提供する。

 設定・管理面では、従来よりも小規模な環境を対象としていることから、直感的に操作できるシンプルなGUIを搭載し、代表的な構成であれば「かんたん設定」から数分で最適なネットワーク環境を構成可能。さらに、無線LANとリモートアクセスVPNのユーザー認証を共通アカウントで行う仕組みとし、これまで分かれていたID・パスワードの管理を統合できるようにした。

 また今回の最大の特長として、ネットワークに不慣れなIT担当者でも適切に管理を行えるよう、トラブルの可視化と対処を支援する新機能「ウェルネスモニター」を搭載したことが挙げられる。「本体情報ボード」「無線LAN情報ボード」「接続切断フロー」「端末一覧ビュー」の4つの機能でトラブルを可視化し、ヤマハのノウハウに基づいた対策案を提示してくれるので、ネットワーク運用の負担を軽減するとのことだ。

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