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富士フイルムシステムサービス、教育実習の円滑な実施を支援するクラウドサービス
学生・教員・実習先指導教員間の円滑なコミュニケーションをサポート
2025年5月28日 08:30
富士フイルムシステムサービス株式会社は、教職課程を置く大学や通信制大学・短期大学などの教員の養成校に向けて、クラウド型の「教育実習支援システム」を6月1日より提供開始すると発表した。
「教育実習支援システム」は、教育実習における記録から評価までの一連のプロセスを効率化するクラウドサービス。教員を目指す養成校の学生と指導教員、実習先の指導教員の円滑なコミュニケーションを支援することで、学生と指導教員の負担を軽減し、実習を通じた学生の学習効果の向上に貢献するという。
具体的には、学生の実習記録から、養成校の指導教員および実習先の指導教員による記録の確認・コメント記入・評価まで、一連のプロセスをWeb上で行えるように設計されており、学生は実習の記録をデジタル入力できるため、手書きの負荷が軽減する。
一方で養成校の指導教員と実習先の指導教員も、学生と同様にコメント記入を手書きで行う必要がなくなるので、業務の効率化が図れるほか、学生の実習状況をシステム上でリアルタイムに把握でき、実習記録の確認やコメント記入、評価の登録も時間や場所にとらわれずに対応を行え、それぞれの業務スケジュールに応じた柔軟な指導が可能になるとしている。
さらに、実習先に複数の指導教員がいる場合も、それぞれのコメントや評価がシステム上で共有・可視化されるため、指導者間で連携しながら、学生にさまざまな視点での網羅的な指導を行えるとした。
富士フイルムシステムサービスによれば、このシステムを活用することで、学生が毎日記録していた実習日誌の記入時間が従来の約60分から約30分に、また実習先の指導教員が行っている、実習日誌への記録にかかる時間が約60分から約30分に、それぞれ短縮できるとのこと。
なお同社は、薬剤師や看護師などの養成校220校以上に向けて、実習支援システムを提供してきた実績を持ち、特に、薬剤師養成校向けの実習支援システムは、全国にある薬科大学・薬学部の約9割に導入され、毎年約1万名の学生が利用しているという。今回提供される「教育実習支援システム」は、こうしたシステムの提供で培った経験・ノウハウを活用しているとのことだ。