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東京23区管轄の保育園、ICカードリーダーを用いた登降園管理システムを導入

 株式会社ビー・ユー・ジーSST(以下、BUGSST)は3日、株式会社アクトと協業し、ネットワーク対応ICカードリーダー「ピットタッチ・プロ」を用いた登降園管理システムを、東京23区内の各区が管轄する保育園に導入したと発表した。

 BUGSSTによれば、4月から本格施行された「子ども・子育て支援新制度」の影響により、保育施設では園児の登降園時間の記録、集計などの事務作業を効率化したいというニーズが強くなっているとのこと。また、カードをタッチするだけの簡単な操作で確実に打刻できるため、登降園管理システムでICカードの利用を検討するケースが増えてきているという。

 そうした中で、BUGSSTが提供するピットタッチ・プロが、保育園における「登降園管理システム」「休日保育管理システム」「延長/夜間保育管理システム」など、保育管理システム用のタイムレコーダーとして採用された。

 導入前は、登園時間やお迎え予定時間を手書きの帳票で管理していたほか、延長保育の時間管理や料金徴収は、プリペイド方式のリライトカードを利用していた。しかし「子ども・子育て支援新制度」の施行により、保育短時間認定の児童に対する延長料金の支払いが発生するようになったため、登園降園の時間を新たに管理する必要が出てきたほか、リライトカードは経年劣化による読み込みエラーが多く、また読み込みに時間がかかり、実利用に耐えなかったという。

 そこで、認証時間の短縮や機器メンテナンスの負荷軽減を目的に、ピットタッチ・プロを4月より導入。ICカードであればワンタッチで認証が完了することに加え、保護者も駅の改札などでICカードの利用に慣れているため、導入後の利用はスムーズに進んでいるとのこと。また、ピットタッチの画面で残高などを確認できることから、残高不足による後払い精算の手間が減り、延長保育料の未払い防止につながるとしている。

ピットタッチ・プロ

石井 一志