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子どもの預かり時間・料金を自動算出して負荷軽減、キヤノンS&Sが幼稚園支援の新サービス

 キヤノンシステムアンドサポート株式会社(以下、キヤノンS&S)は26日、株式会社テクノクラフトが開発したクラウドサービス「コミュニケーション&なび」の新メニューとして、子ども・子育て支援新制度に対応し、預かり時間の管理に着目したシステム「あずかり精算なび」を発表した。2016年4月1日より販売開始する。

 2015年4月より施行された「子ども・子育て支援新制度」によって、保護者は子どもをあずけられる選択肢が増え、子育てと仕事を両立しやすくなったが、新たに設定される認定区分に応じて利用できる施設や料金が変わるため、どの施設・サービスを利用できるのかを正しく認識する必要があるという。

 一方、幼稚園・保育園・認定こども園といった施設側では、市町村への申請や保護者への利用料請求のために、一時預かりや延長保育の利用状況の把握や、手記入・手計算の処理が増加することで、日々の業務負担の増大が懸念されている。

 今回、キヤノンS&Sが新たに販売する「あずかり精算なび」は、こうした背景を踏まえて提供される新サービス。登降園時または一時預かりや延長保育開始のタイミングに時間を記録することで、預かり時間数と料金を自動で算出できる。

 時間の記録は、園児のバッグなどに着けたRFタグをRFID対応のハンディリーダーで読み取るか、タブレットなどでの簡単な入力によって行え、スムーズな登降園と正確な記録時間の把握が可能になるとした。また記録したデータを利用することにより、保護者への利用明細や、市町村への提出書類などを作成する際の手間を軽減するという。

管理画面
打刻画面

 価格(税別)は、園児100名分で年額6万9600円、初期費用が1万円。RFIDを利用する場合は、別途、タグやハンディリーダーの費用も必要。

 なおキヤノンS&Sでは、「コミュニケーション&なび」で提供するほかのサービスメニューと同時に利用することで、さらなる利便性を提供できるとしている。

石井 一志