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日本ユニシス、保育所向けのクラウド型保育支援サービス「ChiReaff Space」

 日本ユニシス株式会社は24日、クラウド型保育支援サービス「ChiReaff Space(チャイリーフスペース)」を、7月6日より全国の保育所に提供開始すると発表した。これにより、保育の質向上と、保育士の労働環境改善を両立できるように支援するという。

 ChiReaff Spaceは、保育士の労働環境改善を実現し、保育士が子どもと向き合う時間を増やすことで、保育の質向上と保護者からの安心・信頼を得ることをサポートする保育支援サービス。タブレット端末やPCを使って、保育士が子どもの成長を容易に記録し、子ども一人一人の成長段階をとらえながら指導計画を立てることを可能にしている。また、発達記録は、厚生労働省が定める「保育所保育指針」の内容を網羅しており、入力後は子どもの指導計画の“素案”を自動的に生成してくれるという。

 さらに、発達のメカニズムも同時に確認することができるため、保育士は子どもの発達に関する知識を習得し、保護者に対して理論や統計データなどの科学的根拠に基づいた説明ができるようになる。

 なお、こうした指導計画の“素案”や理論、統計データは各保育所の保育方針を支援するものであり、このサービスの考えを押しつけるものではないとのこと。そこで、保育所の保育方針を実践保育の中で実現するために、日ごろの保育業務を邪魔することなく、保育士自身に子どもの指導計画を認識・熟慮してもらう工夫が施されているとした。

 また、子どもの出欠状況、延長保育・登降園時間の管理、日々の保育士間での伝達事項の共有など、保育の現場で必要とされる基本機能により、保育士の日常業務をサポートする。

 日本ユニシスでは、ChiReaff Spaceについて、5年間で1000園への導入を目標としている。

石井 一志