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キヤノン、夜間でも遠距離の被写体をカラーで捉える高感度ネットワークカメラを開発
(2015/9/3 17:19)
キヤノンは2日、大口径の超望遠ズームレンズを搭載し、遠距離からの夜間監視でも優れた視認性を実現する高感度ネットワークカメラの開発を発表した。製品化目標は2016年。
開発中のネットワークカメラは、600mm(35mmフィルム換算)を超える望遠端においてもF値2.4を達成する、大口径の超望遠ズームレンズを搭載。非球面レンズやUDレンズの採用などにより、大口径化に伴って増大する収差を抑制するとともに、レンズユニットの小型化も実現している。
従来の夜間監視は、限られた距離での赤外光の投射や「ナイトモード」による白黒撮影でのみ可能だったが、開発中の製品では大口径レンズと高感度センサーや高性能映像エンジンの組み合わせにより、月明かり程度の明るさに相当する0.08ルクスという暗い環境下でも、100m先の人物の顔をカラーで認識できる。
また、カメラの向きを電動駆動するパン・チルト機構と超望遠ズームレンズにより、幅広い範囲が撮影可能。河川や港湾など自然災害の監視や、ビルの屋上から俯瞰した都市監視、道路上での自動車のナンバープレートの識別など、日中に加えて夜間監視が必要とされる場所での使用に適しているとしている。