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キヤノンと富士通、ネットワークカメラを用いた映像ソリューションを共同開発へ

 キヤノン株式会社と富士通株式会社は23日、ネットワークカメラを活用した映像ソリューションの共同開発を行うと発表した。キヤノンの映像の高画質化技術や解析技術と、富士通のサービス基盤を組み合わせ、ネットワークカメラを使用したさまざまなソリューションの提供を目指すという。

 キヤノンでは、ネットワークカメラの映像を高画質化する技術や、年齢、性別、人の動線などを分析する映像解析技術の開発を進めている。これらの技術と、富士通の情報利活用ビジネスプラットフォーム「FUJITSU Retail Solution CHANNEL Value」(以下、CHANNEL Value)、および位置情報サービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(スペーシオウル)」(以下、SPATIOWL)を連携させ、同社の「FUJITSU Cloud Service」上で、2016年中の実用化を目指す。

 具体的には、ネットワークカメラで撮影した店舗内の映像を解析し、来店者の性別、年齢層、動線、店内の混雑や滞留状況などの情報を「CHANNEL Value」で分析。最適な売り場の配置や来店者層に合わせた販売促進活動などを提案する「流通業向けソリューション」を開発する。

 また、観光地に設置されたネットワークカメラと「SPATIOWL」を組み合わせ、観光客の人数や動線、混雑度などの状況を把握し、自治体や観光施設を活性化するソリューション「公共(観光業)向けソリューション」も開発するとのこと。このソリューションでは、あわせて、観光地の高画質なライブ映像や静止画像を提供するなど、観光客に魅力あるサービスを提案するとしている。

石井 一志