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日立、ミッドレンジストレージのオールフラッシュ版「HUS150 all flash」
独自フラッシュ媒体「HAF」の3.2TB版も開発
(2013/11/14 06:00)
株式会社日立製作所(日立)は13日、独自フラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash(以下、HAF)」搭載可能機種の拡充、およびHAFの大容量化を発表した。合わせて、ミッドレンジのユニファイドストレージにおいてオールフラッシュモデルを製品化し、同日よりグローバルに販売を開始した。
HAFはフラッシュモジュール。日立独自のメモリコントローラを搭載することで、一般的なフラッシュ媒体と比べて大容量化を実現している。今回、搭載可能製品を拡充し、新たにミッドレンジのユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 150(以下、HUS150)」をサポートした。
併せて、HUS150のオールフラッシュモデル「HUS150 all flash」を製品化。標準で1.6TB HAF×5台を搭載し、「一般的なフラッシュ媒体を利用する場合と比べて、容量あたりの導入コストを約40%削減した」(日立)。最大480台の1.6TB HAFを搭載でき、容量768TBまで拡張できる。
取り扱うデータの種類や容量などに応じて、HDDを追加導入することも可能。データマート分析などの高速処理が求められる小規模システムにおいても、導入コストを抑えてストレージシステムを構築できるとしている。
1.6TB HAFは381万6750円から。HUS150 all flashは2067万300円から。
新たに大容量化した3.2TB HAFも開発。HUS150の上位機種に位置付けられる、エンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP)」、およびユニファイドストレージ「HUS VM」に搭載できる。VPSには最大192台、HUS VMには最大96台まで搭載でき、容量はそれぞれ614.4TB、307.2TBまで拡張可能。
3.2TB HAFの価格は642万750円から。
HUS VM向けには、フラッシュ媒体のデータ読込処理を最適化するソフト「Flash optimization」も開発。データ処理性能を従来の約2倍に引き上げ、同ソフトを搭載したHUS VMは「最速レベルの約100万IOPSを実現する」(日立)。
Flash optimizationの価格は288万3300円。