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レノボ、電源・USB・HDMIを1つにまとめた「OneLink テクノロジー」発表

~OneLink対応のノートPC、周辺機器も同時発表

 レノボ・ジャパン株式会社(レノボ)は10月16日、電源、USB 3.0、HDMIを1つのコネクタ・ケーブルにまとめた独自開発の「OneLink(ワンリンク)テクノロジー」を発表した。

 同時に、「OneLinkテクノロジー」に対応した製品として、法人向けエントリーモデルの「ThinkPad E440」「ThinkPad E550」、USBなどのインターフェイスを拡張できるボックス「ThinkPad OneLinkドック」、インターフェイス拡張機能を内蔵したディスプレイ「ThinkVision LT2223d」の4製品を発表した。製品は10月下旬より順次販売を開始する。

ThinkPad E440/E540

ThinkPad E540とOneLinkドック

 これまで「Edge」の名前がついていた、エントリーモデルに位置づけられるEシリーズは、「E440」「E540」の2機種が投入される。11月中旬より販売開始し、価格は「E440」が8万9000円前後から、「E540」が11万7000円前後からとなる見込み。

 「E440」「E540」では、新たにAC電源、USB・HDMIをひとつのコネクタにまとめた「OneLink」を採用。別売のOneLink Dockを使用することで、PC側のOneLinkのコネクター1カ所に接続するだけで、OneLink Dockを介して、電源供給、USB接続機器やHDMI接続機器が利用可能になる。

 Eシリーズでは、IT管理者のいないSOHOなどでも導入しやすいよう、簡単に設定を行うためのソフトウェア「Lenovo Solutions for Small Business」が導入されている。また、デスクトップ機種のリプレース用としてはテンキー装備の要望が高いため、「E540」ではテンキーを標準搭載する。

 「E540」のディスプレイは、HD(1366×768)またはFHD(1920×1080)から選択となり、HD、FHDともタッチスクリーンが選択できる。

 「E440」のディスプレイは、HD(1366×768)またはHD+(1600×900)から選択、HD、FHDともタッチスクリーンが選択できる。

 CPUはインテル Celeron、Core i3/i5/i7から選択、vProは非対応。メモリーは最大16GB、ストレージはHDD 最大1TB、SSDは最大256GB。DVD-RWを内蔵する。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×1(Powered USB)、イーサネット(RJ-45)、OneLinkポート、HDMIポート、VGAポート、4in1メディアカードリーダー。オプションで指紋認証、内蔵カメラなどが搭載できる。

 バッテリー駆動時間は、Core i3を搭載した「E540」で約8.1時間。重量とサイズは、「E540」が約2.44kgで377×250×26.6mm(幅×奥行×厚)、「E440」が約2.14kgで344×239×26.3mm(幅×奥行×厚)。

「Thinkpad E540」。ボディカラーはブラックとレッドから選択できる

OneLink テクノロジー対応拡張ボックスとディスプレイ

 「E440」「E540」に新しく搭載されたOneLinkは、AC電源とUSB・HDMIをひとつのコネクタにまとめたレノボ独自開発の技術となる。

 OneLink対応機器として、「ThinkPad OneLinkドック」が新たに用意される。10月下旬に販売を開始し、価格は1万1000円程度となる見込み。OneLinkドックは全面にマイクロフォンコンボジャック、Powered USB 3.0、USB 3.0、背面にUSB 2.0×2、ギガビットイーサネット(RJ-45)、HDMI、電源コネクタを装備。

 OneLinkを搭載したパソコンとケーブル1本で接続し、USB接続機器やHDMI接続機器が利用可能になる。HDMI出力はPCに内蔵されたグラフィックスから直接出力するため、ディスプレイドライバーの導入などが不要で、パフォーマンスや画質を損なうことなく、ケーブルで接続するだけでディスプレイが利用できる。

 OneLink対応機器としてはほかに、「ThinkVision LT2223d OneLink ドッキング・モニター」が同時に発表された。LT2223d はOneLinkドックの機能を内蔵したディスプレイで、PCとOneLinkケーブル1本で接続し、USBやHDMI、ギガビットイーサネットなど各種ポートを背面に備える。

OneLinkドック
OneLinkドック背面

工藤 ひろえ