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TIS、Microsoft Entraを利用したゼロトラストネットワークの導入を支援する新サービス

 TIS株式会社は7日、Microsoftが提供する「Microsoft Entra Internet Access」および「Microsoft Entra Private Access」の導入を支援する「ゼロトラストネットワーク導入サービス for Microsoft Entra」を同日より提供開始すると発表した。価格は、利用人数や構築要件に応じた個別見積もりとなる。

 日本マイクロソフトが提供しているEntra Internet Accessは、セキュアWebゲートウェイ(Secure Web Gateway:SWG)を用いてWebフィルタリングやIDを中心としたアクセス制御を行うことにより、セキュアなSaaS/インターネットアクセスを可能にしているという。一方のEntra Private Accessは、オンプレミス環境内に設置された社内リソースに対して、外部からセキュアにアクセスできるようにする機能である。

 TISが今回発表した「ゼロトラストネットワーク導入サービス for Microsoft Entra」は、Entra Internet AccessとEntra Private Accessの導入を検討する企業に向けて、その導入から運用までを包括的に支援するサービスで、企業が最適なゼロトラスト環境を構築できるよう、各種サポートを提供するとした。

 具体的には、既存のMicrosoft 365環境やMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)と統合し、最小限のコストでネットワークをセキュア化できるように、条件付きアクセスポリシーの設計と設定、グループ管理、アクセス制御の最適化、エージェントの配布・設定から本番環境への展開などを支援する。

 またゼロトラストモデルを基に、ユーザーやデバイスの信頼性を常時検証し、内外の脅威を防御することでセキュリティの強化を図る。なお、IDベースによるアクセス管理とエンドポイントの一元管理といった、SOCとNOCの連携運用をTISが提供することで、企業側の運用負担を削減するとのこと。

 なお、Microsoft 365 E3/E5の利用企業であれば、既存ライセンスの活用により追加コストを抑えた導入が可能な点もメリット。クラウドベースのサービスのため、従来のVPNやオンプレミスのセキュリティツールの運用コストを削減できるとしている。