マネーフォワード クラウド契約、クラウド上の契約書をローカルのWordから直接編集可能に

　株式会社マネーフォワードは2日、クラウド型契約管理システム「マネーフォワード クラウド契約」の法務相談画面で提供している、「契約書バージョン管理機能」をアップグレードしたと発表した。同サービスを「midプラン」で利用しており、かつ「案件管理オプション」を申し込んだ場合に利用できるとしている。

　マネーフォワード クラウド契約は、契約書についての法務相談から作成、申請・承認、契約締結、保存、管理までをクラウド上で完結できる電子契約・契約書管理サービス。紙の契約書を発行する際に必要な印刷・製本・押印・郵送などの手間や時間、コストを削減できるだけでなく、紙の契約書や複数の電子契約サービスで締結した契約書の一元管理を実現するという。

　強化された「契約書バージョン管理機能」は、シームレスな契約書の編集を支援する機能。「マネーフォワード クラウド契約」上にアップロードされている契約書を、案件詳細画面から、PCのローカルに導入されているWordを用いて編集でき、編集したWordファイルを保存すると、編集した内容が「マネーフォワード クラウド契約」に連携され、契約書のバージョンが自動で更新される（最新版として保存される）。

　また、契約書は審査に関するやりとりの記録とともに管理され、審査が完了すると、最新版の契約書が自動的にPDFファイルへと変換されて、社内の承認フローに進めることが可能になるとした。

　マネーフォワードによれば、従来の契約審査では、案件ごとに契約書を作成・確認する工程が繰り返されており、案件管理ツールやファイル管理が分散している環境では、最新バージョンの契約書や更新履歴の把握が困難で、誤って古いバージョンの契約書で審査を進めてしまうリスクがあったとのこと。

　しかしアップグレードされた「契約書バージョン管理機能」により、こうしたリスクを削減するのみならず、契約書を手直しする場合に、都度、Wordファイルをダウンロードしたりアップロードしたりする必要がなくなると、そのメリットをアピールしている。