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マネーフォワードのクラウド型契約書管理サービス、契約書の情報をAI-OCRで自動読み取りする新機能を提供

 株式会社マネーフォワードは29日、クラウド型契約書管理サービス「マネーフォワード クラウド契約」において、契約書の情報をAI-OCRで読み取り、管理項目を自動入力する「AI自動入力機能」のβ版を提供開始したと発表した。まずは一部のユーザーに向けて提供するが、7月ごろには「契約書インポート機能」を利用できる全ユーザー向けに提供する予定としている。

 マネーフォワード クラウド契約は、契約書についての法務相談から作成、申請・承認、契約締結、保存、管理までをクラウド上で完結できる、電子契約・契約書管理サービス。紙の契約書を発行する際に必要な印刷・製本・押印・郵送などの手間や時間、コストを削減できるだけでなく、紙の契約書や複数の電子契約サービスで締結した契約書の一元管理を実現するという。

 今回提供するAI自動入力機能は、契約書のPDFをマネーフォワード クラウド契約にアップロードすると、契約書の種類や項目名などをAI-OCRが読み取り、情報を自動入力するもの。過去に書面で締結した契約書もスキャンしてアップロードすることによって電子管理が可能になるため、契約書の一元管理を実現するとした。

 具体的には、締結済み契約書のPDFデータをマネーフォワード クラウド契約にアップロードすると、AIが「契約書名」「社名」「氏名」「契約に関する日付」「自動更新の有無」「契約金額」といった基本項目だけでなく、ユーザーが独自に設定したカスタム項目を読み取り、読み取った画像データと管理項目をマネーフォワード クラウド契約に保管する仕組みだ。なお同機能では、OpenAIの最新AIモデル「GPT-4o」を用いているとのこと。

 今後は、マネーフォワード クラウド契約で締結手続き中の契約書をAI-OCRで読み取り、自動で入力する機能や、複数の契約書を一括でAI-OCRで読み取り、自動で入力する機能などの提供も予定されている。