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AI inside、国内データセンターをAI推推論ネットワークとして展開する「Sovereign Grid」を始動

 AI inside株式会社は13日、国内データセンター事業者の施設にAI推論専用ハードウェアとAI統合基盤プラットフォームを一体で展開し、AI推論ネットワークとして接続する「Sovereign Grid」を始動したと発表した。

 Sovereign Gridは、国内データセンター事業者の施設にハードウェア「AI inside Cube」を設置し、その上にAI統合基盤「Leapnet」を構築する。このLeapnetが各拠点をネットワークとして接続し、Sovereign Gridの中核を形成する。

 Leapnetは、社内データを知識化し、業務に活用できるAIエージェントを誰でも構築できるプラットフォーム。構築したAIエージェントはAPIを通じて自社システムに組み込めるほか、外部に提供することもできる。

 AI insideが独自開発した大規模言語モデル(LLM)「PolySphere-4」により、モデル学習や事前チューニングは不要で、生成・要約・分類・抽出など多様な知的処理が実行できる。PDF・CSV・画像・音声・動画などさまざまな形式の社内データをアップロードするだけで、自然言語での質問応答を実現する高精度な検索基盤が構築される。

 自然言語で指示するだけで、業務特化型AIエージェントをノーコードで構築できる。構築したAIエージェントはAPIとして、自社の業務フローやアプリケーションに即座に組み込める。AIエージェントの構築が完了すると同時に、推論実行環境が自動で立ち上がり、専門知識やインフラ構築は不要で、APIとして即座に本番運用に接続できる。

 AI insideは、ハードウェアのAI inside Cube、プラットフォームのLeapnet、アプリケーションの「DX Suite」「Mee+」を一貫して自社開発している。この三層を国内データセンターに展開することで、各拠点をAI Factoryとして稼働させる。

 参加するデータセンター事業者は、自社でAIモデル・基盤ソフトウェア・業務アプリケーションを調達・統合する必要はなく、電力と設置スペースを提供することで、自社ブランドのAI推論サービスをエンドユーザーに提供できる。

 AI insideでは、推論処理は複数拠点に分散させるほど処理能力が高まるため、Sovereign Gridは参加事業者が増えるほど、ネットワーク全体の推論処理能力が向上する構造を持っていると説明。国内のデータセンター事業者が広く参加できる枠組みを構築し、日本のAI推論インフラをAI insideが主導して作り上げるとしている。