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TIS、モダナイゼーション支援に向け米Pegasystems製品の導入支援サービスを提供
2025年2月6日 16:25
TIS株式会社は5日、米Pegasystemsと2025年1月にパートナーシップ契約を締結したと発表した。
TISは、金融業界を中心に、柔軟性・俊敏性の高いフロントエンドを求める企業や複雑な業務プロセスを抱える企業に対して、Pegasystemsが保有するローコード開発機能とBPM(ビジネスプロセス管理)機能などを兼ね備える「Pega Infinity(Pega Platformを中心とした各種製品群)」を活用した、ソリューションの計画立案、導入支援、導入後の運用保守等を提供することで、効率的なフロントエンド開発や業務プロセスの可視化・改善、自動化を実現するとしている。
これまでTISでは、「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を通して、金融機関などミッションクリティカルな業務を抱える企業に対し、バックエンドにおけるCOBOLなどのレガシー言語から、Javaへのモダナイゼーションを進めてきた。一方で、フロントエンドは、多様化する市場・顧客ニーズや不定期かつ突発的な商品改定などが求められることから、Pega Infinityをはじめとしたフロントエンド開発や業務プロセスの可視化・改善、自動化に特化したソリューションで再構築するニーズもあることが判明したという。
そこで、TISはPegasystemsとパートナーシップ契約を締結し、Pega Infinityを活用して柔軟性・俊敏性の高いフロントエンドを構築するとともに、機動性・堅牢性が求められるバックエンドについては、「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」をこれまでどおり活用して構築することで、より顧客のニーズにあった基幹システムのモダナイゼーションを支援する。
TISは、Pega Infinityを活用したソリューションの計画立案、導入支援、導入後の運用保守等を提供する
Pega Infinityは、ケースマネジメント方法を採用し、簡単にフローや詳細項目の追加・削除に対応する。業務フローの刷新や経営方針の転換にも迅速に対応し、顧客エンゲージメントを向上できる。
また、エンタープライズ型の生成AIを搭載し、テストデータの自動生成やユーザーインターフェイスのデザインの自動化など、高品質かつ効率的な業務プロセス開発を実現する。
主要なCRMツールなどと連携できるAPIも標準で備わっており、追加開発なしに多様なシステムとワークフローを連携でき、各種サービスのフロントエンドにローコードで簡単に接続できる。
TISでは、前提となる業務知識やシステム連携の勘所が求められるPega Infinityの導入支援にあたり、TISの金融領域における広範な知見・豊富なノウハウを活用。システム面のみならず、業務面も含めた安全かつ大胆なDX施策の推進をサポートする。
長期にわたる段階的なモダナイゼーション推進による競争力低下を防ぐため、APIを標準搭載し、主要なCRMツールなどと連携できるPega Infinityによって、柔軟性の高いフロントエンドシステムを迅速に構築。一方、安定稼働・品質維持が必須なバックエンドは、「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を始めとするマイグレーションサービスを利活用してリアーキテクトすることにより、事業の安定性を担保しつつ、フロントエンドからバックエンドまで一気通貫のモダナイゼーションを実現する。
BPMはトライアンドエラーを繰り返し、サービスの適用範囲を徐々に広げていくものであるため、TISが国内外のユースケースやテンプレートを用いたベストプラクティスの提案を通じてサポート。心理的・物理的ハードルを下げるなど、業務最適化に取り組みやすい環境を提供する。
TISは、金融モダナイゼーションのラインアップの一つとして、柔軟性の高いフロントエンドシステムの構築ニーズがある金融業界の企業への提案を進め、中期経営計画の重点施策の一つに掲げるモダナイゼーションの推進を加速する。さらに、産業系をはじめとした各種業界に裾野を広げていくなど、国内での導入を進めていくとしている。