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アズジェント、ブラウザセキュリティ製品の機能をモジュール化しMSP経由で提供

アカウント/ブラウザ制御、フィッシング対策、DLPの3モジュールを提供

 株式会社アズジェントは4日、イスラエルLayerX Securityのブラウザセキュリティソリューション「SecureLayer Browser Extension」(以下、SecureLayer)の機能をモジュール化し、マネージドサービスプロバイダ(MSP)を通じたサービス提供を開始すると発表した。

 「SecureLayer」は、SaaSの利用拡大に伴うWebブラウザ起因のセキュリティリスクを軽減するブラウザセキュリティソリューション。Google Chrome、Microsoft Edgeなどの使い慣れたブラウザにプラグインするだけで、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなく、安全なブラウジング環境を提供できるという。

 具体的には、アカウント制御・ブラウザ制御(Authentication)機能により、ユーザーアカウントのパスワードの使い回しを制御するとともに、リスクのあるブラウザ拡張機能の無効化やバージョンチェックを行うことで、ブラウザを安全な状態に保つことができる。

 また、フィッシング対策・URLフィルタリング(Secure Browsing)機能では、フィッシングサイトやマルウェアサイトをAIで分析し、ゼロデイ攻撃を阻止可能。さらに、URLフィルタリング機能でカテゴリごとのアクセス制御を行えるという。

 さらに、DLP(Data Loss Prevention)を用いて、クラウドストレージやフリーメールへのファイル添付や、ChatGPTや翻訳サイトへの機密情報・個人情報の貼り付けをブロックできるので、ブラウザ経由の機密データの流出を防止できるとした。

 このほか、Webアプリ・SaaS利用状況可視化(Visualization)機能により、従業員が利用しているSaaSアプリやクラウドストレージを可視化し、利用状況を把握できるため、シャドーITも検出可能だ。

 なおアズジェントでは、こうした機能を持つSecureLayerを2024年2月より販売しているが、顧客からは、「現状把握するためにまずはSaaS利用の可視化だけ行いたい」「すでにCASBを導入しているので生成AIなどに機密情報を漏えいしないようDLP対策だけ行いたい」といった、一部の機能だけを低価格で使いたいという要望が多数あったとのこと。

 そこで、開発元であるLayerX Securityと検討を重ね、日本市場向けにSecureLayerの機能をアカウント制御・ブラウザ制御(Authentication)、フィッシング対策・URLフィルタリング(Secure Browsing)、機密情報・知的財産の保護(DLP)の3つにモジュール化し、企業のニーズにあわせて選択できるようにしたという。

 また中堅以下の規模の企業では、人材不足によりセキュリティ対策までなかなか手が回らないという現状をかんがみ、モジュール化したサービスの提供はサービス事業者経由となる。

 1ユーザーあたりの参考価格は、全機能を利用可能なフルパッケージが月額1000円、Authentication、Secure Browsing、DLPの各モジュールは月額500円。Visualization機能はすべてのパッケージで利用できる。