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CTC、オブザーバビリティの向上を実現するクラウドサービス「StageCrew」に稼働状況を自動で分析する機能を追加
2025年1月31日 11:00
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は30日、システム運用における情報収集・連携を効率化し、オブザーバビリティ(可観測性)の強化につなげるクラウドサービス「StageCrew(旧名:PITWALL)」に、システムの稼働状況を自動で分析する新機能を追加したと発表した。
StageCrewは、システム監視やログ収集を担う各種ツールと連携し、情報収集の効率化やインシデント発生時の対応フローの可視化などにより、オブザーバビリティの向上を実現する、CTCが独自に開発したクラウドサービス。
今回新たに、管理ツールごとに収集、可視化しているダッシュボードデータなどを、マルチモーダルAIが自動で統合、分析する機能を追加した。トラフィックの増減やエラーの発生回数など、複数の管理ツールを横断して比較・分析して、迅速にシステムの稼働状況を把握できる。
例えば、アクセスが集中しているAPIの特定、データベースの使用率と性能の傾向の分析などを指示するプロンプト(分析のための質問文)を入力することで、システムの過去データとの比較や、類似する事象の抽出を自動で行い、障害発生時の迅速な原因特定や将来的なリスクへの対策が可能になる。
また、マルチモーダルAIを効果的に活用するためのプロンプトの最適化をはじめとした、導入後の運用支援サービスの提供も開始する。
導入後の運用支援サービスでは、管理ツールの追加や変更に伴うシステムの設定変更、AIのプロンプトの最適化などを行う。プロンプトの最適化では、AIが質問の意図を正しく理解できるよう、入力文を分かりやすく調整し、期待する出力や制約条件を明確にすることで、より精度の高い回答を引き出せるようにサポートする。加えて、横断するシステムの確認ポイントの標準化、ナレッジ活用した対応力の強化、運用業務の継続的な改善などの支援も行う。
価格は年額480万円(税別)。CTCでは、DevOpsに取り組む日本国内および北米の企業を中心に展開し、3年間で50件の受注を目指す。