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CTC、システム運用の効率化とオブザーバビリティ強化を実現するクラウドサービス「PITWALL」を提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は20日、システム運用における情報収集・連携を効率化し、オブザーバビリティの強化につなげるクラウドサービス「PITWALL」を開発し、海外市場での展開に先行して、日本国内への提供を開始すると発表した。

 PITWALLは、システム監視やログ収集、トランザクションのトレースといった各種管理ツールに対するアクセスを自動化、インシデント発生時の対応フローやパターンを可視化して、オブザーバビリティの向上を実現するクラウドサービス。クラウド化が進む各種開発・運用ツールに加え、オープンソースソフトウェアや内製のツールへのアクセスを、クラウドネイティブ技術をベースに一元化し、独自にサービス化した。

 システム障害や、セキュリティインシデント、データ欠損などが発生した際の事象確認、影響範囲の調査などの初動対応における情報収集を効率化することで、システムの状態把握や復旧に要する時間を短縮し、運用現場における対応品質の向上に貢献する。

 監視・ログ収集・パフォーマンス測定などのツールに加え、インシデント管理ツールや、構成管理システム、ナレッジベースや関連部署に連絡するためのコミュニケーションツールとも簡単なセットアップで連携が可能。障害やインシデントのパターンに対応じたフローをPITWALL上で作成することで、状況に応じた利用すべきツールが可視化でき、各ツールへのアクセスも一元化できるため、システム状態の把握や障害対応のプロセスを標準化し、属人化の解消につなげられる。

 さらに、メールやチャットツールと連携して、進捗情報や利用ツールのスクリーンショットも共有でき、チームレベルでのナレッジ共有や運用業務の継続的な改善も実現できる。

 PITWALLの価格は年額500万円(税別)から。CTCでは、クラウドとオンプレミスを組み合わせたハイブリッドクラウド環境を利用している企業を中心に展開し、3年間で50社への提供を目指す。

PITWALLのイメージ