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シーイーシー、首都圏のデータセンター2拠点を2月から順次開設

 株式会社シーイーシーは29日、新たなデータセンターとして、「ハイブリッドクラウドセンター」(千葉県内)と「東京第三データセンター」(東京都内)を、2月から順次開設すると発表した。

 シーイーシーでは、国内のデータセンター市場は、従来主流であったハウジングやホスティングの「オンプレミス環境」の提供に加え、「クラウドサービス環境」「クラウドサービスとオンプレミスのハイブリッド環境」の需要が増加するなど、IT利用の加速に合わせて多様なニーズが顕在化していると説明。

 今回、2000年からデータセンター事業を展開してきた知見を生かし、より多様化するニーズに応えるため、マルチクラウド接続でありながらソブリンクラウドを実現したハイブリッドクラウドセンターと、安全性と利便性を備え持つ都市型センターである東京第三データセンターを開設。既存の運用サービスやセキュリティサービスと、今回開設する2つのデータセンターを組み合わせることで、顧客の多様なニーズに応えた最適なソリューション提供が可能になるとしている。

 ハイブリッドクラウドセンターは、主要メガクラウドに構内接続することで、高速で低遅延な環境でのマルチクラウド接続が可能。その他、専用線や拠点間接続などさまざまな接続形態を、利用環境に合わせて選択できる。

 また、自社のデータを管理/制御し、情報漏えいを防止する「データ主権」を担保したソブリンクラウドを提供。国産クラウドストレージであるため、関連する日本の法律や規則の改正時にも早期対応が可能となる。

 シーイーシーの運用ノウハウを生かした、メガクラウドからプライベートクラウド、オンプレミス環境までカバーする豊富なシステム運用メニューを提供。業務運用や開発部隊と連携したアプリケーション運用まで対応し、マルチクラウド/ハイブリッドクラウドの一元的なマネジメントを実現する。

 ハイブリッドクラウドセンターの提供開始日は2月1日。所在地は千葉県印西市。設備はTier4レベル。価格は個別見積もり。

ハイブリッドクラウドセンター イメージ

 東京第三データセンターは、安全性と利便性に優れた都市型データセンターで、東京都が実施した「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」で、危険性が最も低い「ランク1」と評価された地域に位置する。池袋から20分圏内の立地で、高い利便性を有する。

 また、ハイブリッドクラウドセンターのほか、シーイーシーが提供するデータセンターとの拠点間接続により、ハイブリッド構成やマルチクラウド接続の利用、統合運用が可能。

 東京第三データセンターの提供開始日は2025年12月以降。所在地は東京都練馬区。設備はTier3レベル。価格は個別見積もり。

 シーイーシーでは、ハイブリッドクラウドセンターと東京第三データセンターを合わせ、2028年1月までに120社以上の利用を目指す。