ニュース

IDホールディングス、BBSecとの協業により包括的なサイバーセキュリティサービスを提供

 株式会社IDホールディングス22日、包括的なサイバーセキュリティサービスを1月に提供開始したと発表した。株式会社ブロードバンドセキュリティ(以下、BBSec)と2024年11月に資本業務提携することで協業活動を加速し、単一の技術やソリューションに依存するのではなく、複数の防御層を組み合わせた包括的なセキュリティサービスの提供が可能になったと説明。IDグループのシステム開発および運用業務の強みと、BBSecのサービスの強みを融合させ、より包括的かつ強固に顧客のビジネスをリスクから守るとしている。

 提供する包括的なサイバーセキュリティサービスは、コンサルティングやアドバイザリーを通して、顧客システム環境の課題を可視化し、ロードマップを提示する。従業員やマネジメントへの教育や訓練、診断やペネトレーションテストなどの管理的施策、複数の防御層を組み合わせることによる技術的施策で、強固なセキュリティを実現する。

 加えて、協業により、サイバー攻撃などによるインシデント発生時の原因究明や状況把握調査を行うデジタルフォレンジックサービスの提供が可能になり、顧客がサイバー攻撃を受けた際の被害を低減し、速やかな復旧を実現するとしている。

24×365対応のデジタルフォレンジック

 IDホールティングスでは、サイバー攻撃の急速な複雑化と巧妙化に伴い、能動的サイバー防御の強化は国家規模で取り組むべき最優先課題の一つになっており、近年では、従来のマルウェア対策ソフトやファイアウォールだけでは、十分な防御が難しくなってきていると説明。2024年の年末から2025年の年始にかけては、日本の航空・金融機関・通信事業がDDoS攻撃を受け、一時サービスが停止するなど、重要インフラを対象とした攻撃が続き、特にインシデント発生後の速やかな対応の重要性が高まっている。

 こうした状況から、サイバー攻撃に対しては技術的な対策に加え、整備・運用面での人的・組織的な対策、さらには経営層の意識改革や、被害発生を前提とした事前対応策の構築など、多岐にわたる要素が求められ、企業はサプライチェーンを含む組織全体で包括的にサイバーセキュリティに取り組むことが不可欠だとしている。