キンドリルジャパンとIDホールディングス、「次世代システム運用コンソーシアム」の設立準備室を発足

　キンドリルジャパン株式会社と株式会社IDホールディングスは10日、日本のITシステム運用を取り巻くさまざまな課題の解決と価値提供を目的とした、「次世代システム運用コンソーシアム」の設立に向けた準備室を開設することに合意したと発表した。

　準備室では、次世代システム運用コンソーシアムの具体的な活動内容の検討や組織・体制の構築、参加企業・団体の募集を進め10月1日のコンソーシアム発足を目指す。コンソーシアム発足後1年間は、キンドリルジャパンとIDホールディングスを含む数社で活動し、2024年度の一般社団法人化を目指す。法人化以降は、広くIT企業やユーザー企業の参加を募り、活動規模を拡大していくとしている。

　次世代システム運用コンソーシアムは、技術の進化により、社会基盤がAIや仮想現実など高度なITに依存し、その結果システム運用の重要性が高まる中で、IT企業とユーザー企業が組織の垣根を越えて一丸となり、システム運用の高度化や自動化の推進、それを支える人材の育成に貢献する活動を行う。

　活動には、「システム運用における最先端技術（AIやVRデバイス、メタバースなど）の実用化の研究」「DevOpsやNoOpsなどの事例紹介、情報交換、勉強会、講演会」「認知度向上に向けた上記活動の広告、宣伝」などの内容が含まれる。

　この活動により、直近の課題である複雑化したシステム運用への対応、運用コストの削減、IT技術者不足の解消を目指す。同時に、開発と運用の融合やAIを活用した運用の自動化、それを支える新しい人材のスキル育成や働き方改革を推進し、人材不足などの社会課題の解決に取り組む。これらの活動の結果として、社会の重要なインフラを支えるシステム運用のプレゼンス向上を目指す。

次世代システム運用コンソーシアム イメージ