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Box、Enterprise Advancedプランと「Box Apps」などAI搭載機能を提供
2025年1月16日 10:00
米Boxは現地時間14日、コンテンツ管理プラットフォームサービス「Box」の新プラン「Enterprise Advanced」と、同プランに含まれるAI搭載機能の提供を開始した。
BoxのEnterprise Advancedプランの提供により、企業はこれまで以上に簡単に最高のAIモデルを活用してコンテンツを把握し、データ主導の意思決定を行うためのインサイトを発見し、構造化されたメタデータをインテリジェントに抽出してミッションクリティカルなビジネスプロセスを自動化できると説明。これにより、生産性を加速させるセキュアなインテリジェントコンテンツプラットフォーム内で、ビジネスの足かせとなっている時間がかかり、断片化された手作業のワークフローを、効率的で自動化されたエンドツーエンドのプロセスに変えられるとしている。
Enterprise Advancedプランでは、AI搭載機能「Box Apps」「Box AI Studio」が利用できるとともに、500GBファイルサイズに対応し、Enterprise Plusプランの150GB制限から大幅に増加した。このほか、Enterprise Advancedプランに標準搭載されるBox Doc GenとSalesforceのサポートを含む機能は現在ベータ版で、2025年2月に一般提供開始予定。Box Archiveは現在はプライベートベータ版で、2025年の第一四半期後半に一般提供開始予定としている。
Box Appsにより、ユーザーはインテリジェントなアプリケーションを、ノーコードで、これまで以上に迅速に展開できるとしている。活用例としては、人事部門は従業員のポリシー、社内手続き、福利厚生に関する情報にインテリジェントにメタデータを適用するポリシーアプリを作成し、多用されるドキュメントの作成、更新、保守に関するプロセスを体系的に管理できると説明。マーケティング部門は、グラフィック、画像、動画などの各種リッチメディアアセットを管理するアセットアプリを作成し、取り込み、保存、検索、取得、ユーザーとのコラボレーションを容易に行えるとしている。
また、Enterprise Advancedプランでは、Azure OpenAI、AWS Bedrock、AnthropicのClaude、Google CloudのVertex AIといった信頼できるLLMを活用し、企業独自の要件に合わせたカスタムAIエージェントの作成、テスト、展開を可能にするBox AI Studioも利用できる。
Box AI Studioの活用例としては、営業部門はAIが生成する契約概要の書式を標準化し、過去の契約に関する関連性のある的確な質問への回答や顧客データからのインサイトを提供し、営業効率を向上させながら、迅速な指示でカスタマイズされたエージェントを作成できると説明。マーケティング部門は、ブランドガイドラインやターゲットオーディエンスの嗜好、コンテンツフォーマットをカスタマイズしたエージェントを作成し、企業のメッセージングやブランドガイドラインに沿ったブログ記事、ソーシャルメディアコンテンツ、マーケティングコピーを生成できるとしている。