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Box、すべての有償プランユーザーにBox AI機能を提供、新しいAIエージェントなど機能強化も発表

 米Boxは20日、すべての有償プランのユーザーにBox AI機能の提供を開始するなど、Box AIの提供プラン変更と機能強化を発表した。

 2024年に提供を開始した「Box AI for Documents」「Box AI for Notes」は、これまでEnterprise Plusプラン以上のユーザーが対象となっていたが、Business、Business Plus、およびEnterpriseプランを含む、すべての有償プランのユーザーが利用できるようになった。

 また、Box AIをサイドパネルにシームレスに組み込み、ユーザーが簡単かつ直感的な方法でAIの応答品質に関するフィードバックを提供できるようにするなど、エクスペリエンスを強化している。

 Box AI for Documentsは、ドキュメント/画像に対するBox AI Q&Aで、ドキュメントと画像に対してBox AIクエリを無制限に利用できる。Box AIが文書を読み取るため、文書の要約・質問への回答の取得、画像の分析を数秒で実行できる。

 Box AI for Notesは、Box AIによるテキスト生成で、Box AI for Notesを利用して、新しいコンテンツの作成、既存資料のリファインが可能。文書の下書きを即座に作成することや、手元にあるコンテンツのトーン、長さ、スタイルをカスタマイズすることもできる。

 また、Enterprise Plus、Enterprise Advancedプランのユーザーには、インテリジェントなワークフローを実現する新たなエージェントとして「Box AI 抽出エージェント」「Box AI Studio API」の提供を開始した。

 Boxは1月14日(米国時間)に、企業が業務を自動化し、生産性を高めるために業務に合わせたAIエージェントを簡単に作成・利用できる、Box AI Studioの提供を開始している。今回発表したBox AI抽出エージェントにより、ユーザーは長文で高密度な文書や画像から重要な情報を瞬時に抽出し、情報の正確性を検証してメタデータに保存できるようになる。

 加えて、API経由でBox AI抽出エージェントを活用する機能も提供開始した。これにより、開発者やAI技術者は、AIがビジネスの文脈を反映させた特定の質問への回答方法や、ドキュメントから抽出するフィールドの定義、および特定の指示によるエージェントを設定・カスタマイズができるようになる。APIを利用することで、大規模なメタデータ抽出が容易になり、すべてのコンテンツに対してメタデータを活用できるようになる。

 さらに、Enterprise Plus、Enterprise Advancedプランでは、Boxに保存されている画像(写真、グラフィック、設計図、文書スキャンなど)に対して、クエリを実行できるようになった。これにより、ユーザーはBoxに保存された何百万もの画像から瞬時に洞察を得られ、生産性が向上する。

 また、Box AIの複数ドキュメントクエリ機能の提供を開始した。同機能により、ユーザーが選択したBox内の複数のファイルに対してクエリを実行し、コンテキストに基づいた正確な回答を即座に得られるようになる。これにより、手作業による大規模な検索が不要となり、個々のファイルに目を通すことなく情報を見つけられるようになる。すべての回答は正確性と信頼性のために、瞬時に引用元を参照できる。