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JFEシステムズ、Microsoft Azure環境を利用した経営分析テンプレート「SIDEROS KPIMart」

SAP S/4HANAのデータをAIやクラウド環境ですぐに利用可能

 JFEシステムズ株式会社は5日、AIによる分析・活用が可能(=AI-Ready)なデータ基盤の早期構築実現を目的に、自社開発のSAPユーザー向け経営分析テンプレート「KPIMart」をリニューアルし、Microsoft Azureのクラウドアプリケーションに対応した「SIDEROS KPIMart」として販売開始したと発表した。

 KPIMartは、BIツール「SAP BusinessObjects」をベースに、SAP ERPのデータ構造を事前定義した経営分析テンプレート。今回は、SAPユーザーからのマルチクラウド利用やデータ統合といった要望を受け、Microsoft Azureのアーキテクチャで一新し、SAP S/4HANAデータをAIやクラウド環境ですぐに利用できるようパッケージ化されたテンプレート製品「SIDEROS KPIMart」として販売開始した。

 そのSIDEROS KPIMartでは、SAPの財務会計や管理会計、販売流通などのデータ分析に適したデータモデル約150件と、分析シナリオ20件を事前定義しており、SAP S/4 HANAのデータをすぐにMicrosoft Azure上で利用可能。これにより、Microsoft CopilotなどのAIによる分析・活用が可能なデータ基盤の構築を、早期に実現できるとした。

 なおJFEシステムズでは、Copilotでの利用例として、「画面上のワークスペースで自然言語での問い合わせから、データフローとパイプラインや分析をCopilotが支援」「一覧など抽出した情報をCopilotで要約」「販売見込みの差異など、ある時点との変化点や要因を探索するための、新たなレポートの作成を効率化」といったものを挙げている。