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NEC、iStorage NSとWasabiのクラウドストレージを連携させたファイルサーバーソリューション
2024年11月14日 11:00
日本電気株式会社(以下、NEC)は14日、ファイルサーバー専用ストレージ「iStorage NSシリーズ」と、Wasabi Technologies(以下、Wasabi)のクラウドストレージ「Wasabi Hot Cloud Storage」を組み合わせ、ファイルサーバーソリューション「ハイブリッドNAS for Wasabi Hot Cloud Storage」を11月28日より提供すると発表した。
「ハイブリッドNAS for Wasabi Hot Cloud Storage」は、オンプレミスストレージ「iStorage NS100Tm」と、Wasabiのクラウドストレージ「Wasabi Hot Cloud Storage」のライセンスをセットにして提供するファイルサーバーソリューション。
利用者がオンプレミスのiStorage NS100Tmにファイルを格納すると、あらかじめ設定したタイミングでクラウド側にファイルが複製される。オンプレミスに格納したファイルは、利用頻度高い一部のものを除いて、基本的には属性情報のみの状態で保持され、ファイル自体はクラウドストレージに保管される仕組みだ。
ただし、オンプレミスとクラウド間はシームレスに連携しており、利用者はクラウドを意識せずにファイルへアクセス可能。使い慣れたWindowsエクスプローラーでファイルを操作することもできる。
また、ストレージの容量が不足した場合は、クラウドストレージ側の容量追加で対応できるため、増設ディスクの準備や作業時間の確保などで時間を要するオンプレミスストレージの増設に比べて、迅速に対応できる点もメリットとした。
なお、iStorage NS100Tmには、Wasabi Hot Cloud Storageと連携するためのソフトウェア「Wasabi Cloud NAS」を装備しており、利用企業自身でクラウドストレージとの連携環境を構築可能。一方のクラウドストレージの料金プランは、「容量」と「利用年数」の組み合わせで決まり、オンプレミスとクラウドストレージ間でデータをやり取りしても追加の費用等は掛からないとのこと。
加えて、クラウド側に全データが格納されるため、オンプレミスのストレージが故障・停止した場合には、クラウドからデータをそのまま再読み込みする方法で復旧作業を行える。バックアップツールを利用する方法に比べて、リストア(復元作業)を行わずに対応できるため、サービスの停止時間を短縮し、重要業務の継続性を確保する迅速な障害復旧を支援するとした。
価格(税別)は、オンプレミス側の「iStorage NS100Tm(モジュールインストーラー版)」が80万円、クラウドストレージの「iStorage NS 専用Wasabi基本ライセンス」が、最小ライセンスモデル(10TB/6カ月間期間ライセンス)で18万円から。