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イントラマート、SAP ERPと連携する外部拡張アプリをローコードで開発できる「intra-mart ERP Value Solution」を提供

 株式会社NTTデータ イントラマート(以下、イントラマート)は12日、SAPが提供するERPに極力アドオン(追加開発)を加えずに、手軽にSAPと連携した外部拡張アプリケーション開発をローコードで実現できる新ソリューション「intra-mart ERP Value Solution」を1日にリリースしたと発表した。

 intra-mart ERP Value Solutionは、SAPの知見が少ないユーザーでも、SAPと連携した外部拡張アプリケーションを、エンタープライズ・ローコードプラットフォーム「intra-mart」上で素早く開発できるソリューション。このソリューションにより、システムのサイロ化や、SAPの導入・運用コストの増加といったERP周辺の各種問題を解決することに加え、企業独自の付加価値・個性を発揮したビジネスモデルの変革に貢献するとしている。

intra-mart ERP Value Solution全体像

 intra-mart ERP Value Solutionでは、SAP S/4HANA連携の簡易化と、データ活用環境(IM-DB)を提供する。SAP S/4HANAからのデータ取得と、intra-martのリポジトリーへのデータレプリケーションをサポートするための連携コネクタを用意しており、SAP S/4HANAの活用したいデータとレプリケーションされたデータ活用環境(IM-DB)を利用することで、SAP S/4HANA側での開発を伴わずに、intra-mart上で外部拡張アプリケーション開発が完結する。

 これにより、これまで敷居の高かったSAP外部拡張アプリケーション開発を、低コストかつ短納期で実現でき、アプリケーション開発はローコード開発による内製化、あるいはintra-martパートナーの活用も可能となり、需要の切迫しているSAP技術者への依存を解消できるとしている。

 また、SAP S/4HANAの知見が少なくても必要なデータ構造を把握でき、効果的にデータ活用が可能となるデータカタログを提供する。SAP S/4HANAで扱う重要データ構造が整理されたカタログのため、業務用途に合わせ必要なデータを容易に確認・選択することで、要件定義と開発のリードタイムを短縮し、実現工数を最小限に抑える。

 さらに、カスタマイズ可能なテンプレートアプリケーションを提供。SAP S/4HANA連携データをintra-mart上で利用できることに加えて、個別のニーズに応じた素早いアプリケーション導入をサポートする。独自のアプリケーション開発をゼロから行うのではなく、テンプレートを基にした開発が可能となる。

 イントラマートは今後も、企業のサイロ化・分散した各業務データをフロントで一元的にアクセスできる環境を整備するとともに、デジタル技術の活用による企業独自の価値向上ならびにビジネスプロセス改革の実現に努めていくとしている。