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セイコーソリューションズ、金融機関向けに債権書類管理DXソリューションを提供

 セイコーソリューションズ株式会社は15日、デジタル化が進む金融機関の債権書類管理に対して、紙とデジタルの一元管理とアウトソーシング化を促進するソリューションを提供開始した。ソリューションによって、金融機関では紙とデジタルが混在した債権書類を統合的に管理できる。また、入出庫業務、棚卸業務、スキャニング業務、融解破棄を含むライフサイクル管理業務から解放され、金融機関におけるコスト削減と人的リソースの有効活用に貢献するとしている。

 セイコーソリューションズは、2019年から金融機関における融資業務のDX化を支援する「融資クラウドプラットフォーム(以下、融資クラウド)」を金融機関に提供してきた。融資クラウドは、住宅ローンや目的別ローンのWeb完結、事業性資金向け融資の電子取引化などに活用され、多くの金融機関で90%以上の電子化率を達成するなど、金融機関のDX化に活用されているという。

 一方で、金融機関のDX進展は、債権書類管理に新しい課題を生じさせていると説明。書面管理をベースとした従来システムでのデジタル債権データへの対応や、電子帳簿保存法などの新たな法規制への対応コストは無視できないものとなっており、また働き方改革や支店統合に伴い、貴重な人的リソースの有効活用のためにバックヤード業務の効率化やBPO化が急務になっているとしている。

 こうした金融機関の状況を支援するため、セイコーソリューションズの融資DXソリューションと、機密性の高い金融機関の債権書類管理において高い知見と実績を持つ、三井倉庫ビジネスパートナーズ株式会社の紙とデジタルの書類保管ソリューションを組み合わせることで、債権書類管理DXソリューションを実現した。

 債権書類管理DXソリューションでは、現物債権書類とデジタル債権データを統合管理するサービスを提供し、債権書類管理の一元化を図る。また、現物債権書類の入出庫や、差し込み抜き取りオペレーション、オンデマンドスキャンによる電子化、棚卸しや当局対応などのBPO、倉庫移管まで幅広く対応するとともに、今後は、基幹システムや債権管理システム、融資クラウドの電子化機能との自動連携に対応し、金融機関のDX化を支援していく。

債権書類管理DXソリューション概念図