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弁護士ドットコムと三井倉庫ビジネスパートナーズ、「紙と電子の契約書の一元管理」に向け協業を強化

 弁護士ドットコム株式会社は10日、三井倉庫ビジネスパートナーズ株式会社(以下、MBP)との協業を強化し、「紙と電子の契約書の一元管理」を目的としたトータルソリューションサービスの提供を開始すると発表した。

 協業では、弁護士ドットコムが提供するクラウド契約サービス「クラウドサイン」のユーザー企業を対象に、契約書の確認や更新などの利用頻度に応じて、MBPが最適な保管方法の提案を行う。保管時には、クラウドサインで管理・検索するための契約書のスキャン・アップロード作業を代行する。

 電子契約を導入する企業とそうでない企業間の取引では、従来の紙による契約書に合わせるケースや、紙と電子による2つのパターンの契約書が併存するケースが発生し、クラウドサインのユーザー企業においても契約書の物理的な書庫への保管が発生していたという。この課題に対して、弁護士ドットコムとMBPは2020年に業務提携し、クラウドサインのユーザー企業を対象に、MBPが提供する「スマート書庫」による保管方法を提案してきた。

 さらに両社は、相互の強みと契約書の保管におけるナレッジを生かし、併存する契約書保管のコンサルティングを行うための協業を強化すると説明。これにより、保管した契約書の探しにくさとオフィススペースの圧迫を解消する、最適な紙と電子の契約書の一元管理を実現するとしている。

 クラウドサインとMBPは今後も、電子契約の普及過渡期に発生する、紙と電子の契約書併存における管理課題の解消を目指し、契約業務のDXを推進していくとしている。