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NTT Comの大阪第7データセンターが「NVIDIA DGX-Ready Data Center」プログラムに認定

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は12日、同社の大阪第7データセンター(以下、OS7)が、NVIDIAのGPUサーバーなどのアクセラレーテッドコンピューティングインフラを、安心してコロケーションできるデータセンターとして、「NVIDIA DGX-Ready Data Center」プログラムの認定を受けたと発表した。

 OS7は、2019年12月に提供を開始したデータセンターで、サーバールーム面積は約4600㎡(将来的に約9500㎡)。

 NVIDIA DGX-Ready Data Centerプログラムは、ストレージと冷却設備などを考慮した上で、NVIDIA DGXプラットフォームなどの高密度なアクセラレーテッドコンピューティングシステムをホストし、「NVIDIA DGX SuperPOD」などのスーパーコンピュータークラスタに対応可能なデータセンターを認定するプログラム。また、NTT Comはデータセンター事業者として、NVIDIA Partner Networkにも加入している。

NTT Comの松林修氏

 NTT Comの松林修氏(クラウド&ネットワークサービス部 第二サービス部門 部門長)は、今回のOS7の認定取得にあたっては、NTT Comが提供する高品質で信頼性の高いネットワークサービスや、ISPなど各種事業者のネットワーク相互接続点であるIXとの接続性に優れ、データセンターにおける理想的なネットワーク環境を有することが評価されていると説明。また、生成AIなどに活用される高密度かつ高効率のラックを収容する設備設計が可能であることが認定されており、企業にとって、最先端のシステムや大規模なコンピューティングシステムに最適な環境であることも評価されたとした。

NTT Comの大阪第7データセンターがNVIDIAの「NVIDIA DGX-Ready Data Center」に認定

 NTT Comは2019年にDGX-Ready Data Centerプログラムにパートナーとして加わっているが、その後もサーバー性能の向上などに応じてプログラムもアップデートされており、今回改めて現在の基準で、OS7がプログラムの認定を受けたという。

 また、OS7は、再生エネルギーを活用したゼロカーボンに加え、水冷(液冷方式)による高発熱サーバーに対応するデータセンターサービス「Green Nexcenter」の提供予定拠点でもあると説明。OS7は、データセンター間などを超高速広帯域で接続する「APN専用線プラン powered by IOWN」や、クラウド型GPUサービス、その他ネットワークやストレージなどを提供し、企業や事業者のICT環境を支援していくとした。

 NTT Comでは拡大する生成AIなどの需要に応えていくため、Green Nexcenterを2025年3月に横浜第1データセンターおよびOS7で展開するとともに、2026年3月に新規オープン予定の「京阪奈データセンター(仮)」は液冷方式に標準対応したデータセンターとして展開するとしている。

高発熱サーバーに対応する「Green Nexcenter」を横浜・大阪・京阪奈で展開予定