ニュース

NVIDIA、AIサーバーホスティングの「DGX-Ready Data Centerプログラム」を世界に拡大

日本ではIDCフロンティア、データドック、富士通、NTTデータ、NTT Comの5社がパートナーに

 米NVIDIAは11日、GPUを用いたディープラーニング(深層学習)用途などに適したサーバー「NVIDIA DGXシステム」の利用を促進する「DGX-Ready Data Centerプログラム」を、グローバルに拡大すると発表した。

 プログラムには新規パートナーとして、ヨーロッパの3社とアジアの5社、北米の2社が加わり、世界19社の認定パートナーによるグローバルネットワークを利用できるようにした。日本国内では、IDCフロンティア、データドック、富士通、NTTデータ、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の5社がパートナーに加わった。

 NVIDIAでは、DGX-Ready Data Centerパートナーの協力を得ることで、企業は自社のAIインフラのために最先端のデータセンター設備を利用できるようになり、DGX AIコンピューティングインフラをホスティングする世界クラスの設備がパートナーから提供されることで、より多くの企業がAIに対応したデータセンター設備を利用するとともに、設備投資を節減し、運用コストを低く抑えられるようになるとしている。

 さらに、一部のDGX-Readyコロケーションパートナーで拡充が進んでいる「体験版」オプションを利用することで、企業はDGXインフラスの「試験運用」を開始でき、企業は自前のデータセンターに向けたDGXシステムの展開を決定する前に、貴重な運用体験を得ることができると説明。また、一部のパートナーでは「GPU-as-a-service」オプションも提供しており、これにより企業はシステム全体に深く関わらずとも、DGXによるコンピューティングをリーズナブルなモデルで利用できるようになるとしている。

 NVIDIAでは、企業が自社のニーズに合ったコロケーションパートナーを選ぶ作業を容易にするため、「DGX-Ready Data Centerポータル」も開設。このポータルにより、企業はプログラムに参加するプロバイダーのグローバルネットワークを対象に、地域、サポートするシステム、拡張サービスなどの条件を絞った検索が行える。

 富士通株式会社アウトソーシングサービス推進部部長の中川久哉氏は、「富士通横浜データセンターは、NVIDIA DGX-1およびDGX-2を既に60台以上収容しています。DGX-Ready Data Centerプログラムパートナーとして、最も重要なAIワークロードを実行するための世界トップクラスの最先端の設備をお客様に提供が可能です。プログラムにより、お客様はAIインフラストラクチャを迅速に運用開始し、ビジネスの変革に弾みをつけることができます」とコメントしている。