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「マネーフォワード クラウド勤怠」と「MaLionCloud」が連携、打刻と実働時間の差異から“隠れ残業”を発見

マネーフォワードとインターコムが協業

 株式会社マネーフォワードと株式会社インターコムは12日、マネーフォワードのクラウド型勤怠管理システム「マネーフォワード クラウド勤怠」と、インターコムのクラウド型クライアントPC運用管理ツール「MaLionCloud」が連携したと発表した。これにより利用企業は、“隠れ残業”の把握と是正が可能になるという。

 「マネーフォワード クラウド勤怠」は、リアルタイムで従業員の勤怠状況を確認・集計できるだけでなく、分析にも対応したクラウド型の勤怠管理システム。一方の「MaLionCloud「は、組織の情報漏えい対策からIT資産管理、労務管理までを支援するクライアントPC運用管理ツールである。

 今回の連携では、「マネーフォワード クラウド勤怠」の打刻データを「MaLionCloud」に取り込むことで、打刻と実働時間の乖離(かいり)から、従業員の残業を正確に把握できるようになるという。例えば、「MaLionCloud」ではPC画面がアクティブであることをPC稼働ログとして記録できるが、「MaLionCloud」内で「マネーフォワード クラウド勤怠」の打刻データとログを突合させることで、打刻と実働の差異が可視化されるので、勤務時間外でのPC作業を把握でき、“隠れ残業”の発見につながるとした。

連携の概要
タイムカードの打刻とPCが稼働している実働時間の乖離を可視化し、“隠れ残業”を把握

 両社によれば、IPOに向けて準備を進める中で、主幹事証券会社から労務監査を受けるように指摘される場合があり、この調査によって、例えば未払いの残業代が判明した場合、清算するまで上場は認められなくなるとのこと。しかし今回の連携機能では、タイムカードとPCの稼働時間を照合可能なため、未申請の残業を発見し、未払いの残業代が発生するリスクを回避できるほか、勤怠管理をシステム化することで、上場後も正確で客観的な勤怠記録を継続し、労務リスクの回避が実現するとしている。