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インターコムのIT資産管理クラウド「MaLionCloud Ver.7.2」、リモートコントロールやレポート関連の機能を強化
2025年1月14日 06:30
株式会社インターコムは、情報漏えい対策+IT資産管理・MDM(モバイルデバイス管理)サービス「MaLionCloud」の新版として、「同 Ver.7.2」を2月3日より提供開始すると発表した。
MaLionCloudは、オンプレミス版のIT資産管理ソフトウェア「MaLion」をベースとしたクラウドサービス。USBメモリなどの外部デバイス接続監視、送受信メール監視、Webアクセス監視、印刷監視、アプリケーション起動監視、ファイルアクセス監視など、さまざまなPC操作監視機能を標準で搭載している。
また、PCのリモートコントロール機能も備えているが、従来、標準搭載していたリモートコントロールツールでは、OpneVPNの導入が必要なため、利用者の環境によっては利用できないケースがあったほか、社員端末へリモートコントロールを行うためには事前準備が必要だったという。
そこで今回の新版では、インターコムのリモートコントロールツール「RemoteOperator Helpdesk」のエンジンを搭載し、これらの課題を解決した。管理者は、社員端末が有人・無人にかかわらず、MaLionCloudからシームレスにリモートコントロールを開始できるようになる。さらに、接続時に社員端末側の操作は不要なため、PCが苦手な社員のサポートや、社員が不在の場合でも、PCの確認やメンテナンスを行えるとのこと。
加えて、MaLionCloudで収集したログの保存期間を12カ月に延長するとともに、収集したログをAIで多次元解析するAIレポート機能も強化した。これまでは、利用者側でログ解析専用のPC環境を構築し、解析ツールにログを取り込む必要があったが、新版では、AIレポートの出力は「セキュリティBIレポート」プログラムに統合され、条件を指定するだけでAIレポートを簡単に出力できるようになった。ログの解析はMaLionCloud側で行われるので、利用者側での環境の構築や、ログの取り込みの手間を省ける。
このほかレポート関連では、PCのログオン時刻・ログオフ時刻が、ほかの社員と比べて大きく外れている人をランキング形式で確認する機能を追加。また、AIレポートのファイル形式をExcelからHTMLに変更し、Webブラウザで確認できるようにしている。
セキュリティ面では、不正PCの遮断機能を利用可能となった。MaLionCloudに未登録のPCがネットワークに接続された場合、ネットワーク管理サービスが即時に検出して接続を遮断し、管理者に通知するとのこと。なお同機能の利用にあたっては、ネットワークセグメント内にネットワーク管理サービスをインストールしたPCが起動している必要がある。