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アドバンスト・メディア、複数の議事録ソリューションを一元化し「VoXT One」として提供

GPT-4o連携、議事録エディタなどの機能を利用可能

 株式会社アドバンスト・メディアは4日、同社のAI音声認識機能「AmiVoice」を搭載した複数の議事録ソリューションを一元化し、新プラットフォーム「VoXT One(ボクストワン)」として9月9日より提供開始すると発表した。

 アドバンスト・メディアではこれまで、セキュアな環境下で利用できるスタンドアロン型のAI音声認識・文字起こし支援アプリケーション「ScribeAssist(スクライブアシスト)」と、クラウド型文字起こしサービス「ProVoXT(プロボクスト)」を、ユーザーの利用シーンに合わせて提供してきた。

 しかし、よりさまざまなシーンで音声認識を活用していくために、両製品を契約しフレキシブルな使い分けをしたいという要望が多くあったことを受け、自社の議事録ソリューションを一元化し、必要に応じてさまざまなサービスの利用や、生成した要約のデータ連携やスムーズな共有を可能にした新プラットフォーム「VoXT One」をリリースする。

 この「VoXT One」では、ユーザーの利用シーンに応じて、1つのアカウントで最適なソリューションの選択を可能にしており、「ScribeAssist」や「ProVoXT」といった議事録ソリューションが選択できるほか、GPT-4oを活用した要約生成、音声入力ソリューションなど、さまざまな機能を利用できるとのこと。

 具体的には、「ProVoXT」において、文字起こしの結果から会議の内容の自動要約し、画面上での編集や要約の共有などを可能にした新機能「議事録エディタ」を提供する。出力方式は、議題ごとに要点をまとめる「要点まとめ」と、議題ごとに概要・決定・ネクストアクションを出力する「議事録」の2つから選択可能。さらに要約方法についても、「すべてAIにまかせる」「自分で設定した議題ごとに要約する」の2つの方式から選択できる。

 一方の「ScribeAssist」では、GPT-4oを活用し、議事録の要約を作成可能なほか、「ScribeAssist」のみの契約でも、「ProVoXT」が提供する「議事録エディタ」を活用し、会議の内容を議事録形式に自動要約することも可能になっているとした。

 また今後は、800件以上の自治体への議事録ソリューションの導入実績を生かし、自治体の本会議や議会活動の内容を簡潔にまとめるためのシステムや、議会での答弁書作成を支援するシステムなど、自治体業務の効率化に特化したソリューションも展開する予定だ。