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Red Hat、OpenStack Platformの次期メジャーリリース「Red Hat OpenStack Services on OpenShift」を一般提供開始

 米Red Hatは現地時間26日、Red Hat OpenStack Platformの次期メジャーリリースとなる「Red Hat OpenStack Services on OpenShift」の一般提供開始を発表した。

 Red Hatでは、企業、特に通信サービスプロバイダーが、従来のネットワークとクラウドネイティブなネットワークを、単一の最新ネットワークファブリックに統合する上で大きな前進になると説明。Red Hat OpenStack Services on OpenShiftにより、組織は仮想化戦略を見直すための新たな道を切り開き、クラウド環境の拡張、アップグレード、リソースの追加を簡単に行えるとしている。

 Red Hat OpenStack Services on OpenShiftを使用することで、企業はコアからエッジまで、仮想化アプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションのデプロイを高速化して簡素化できるようになり、複雑さを一カ所で管理できるようになると説明。Red Hat OpenStack Services on OpenShiftは、Red Hat OpenStack Platform 17.1と比較して、4倍の速さでコンピュートノードをデプロイできるとしている。

 さらに、Ansibleとの統合により、市場投入までの時間を短縮できることや、Red Hat OpenShiftで実行されるKubernetesネイティブのポッドを管理できるスケーラブルなOpenStackコントロールプレーン、コントロールプレーンとライフサイクル管理のための運用の簡素化、コスト管理の向上と、サードパーティプラグインの選択とリソースの仮想化の自由度の改善といったメリットがあるとしている。

 また、Red Hatは、通信サービスプロバイダーが目標を迅速に達成できるよう、デプロイメントのあらゆる段階で専門知識を提供する。顧客がOpenStackを初めて導入する場合でも、レガシーエステートから移行する場合でも、Red Hatは顧客のチームに合わせたトレーニングを提供し、社内の技術的な専門知識を迅速に構築できるようにすると説明。コンサルティングサービスは、運用上のリスクを最小限に抑えることに重点を置きながら、通信会社特有の環境におけるプロジェクトの計画と展開を支援する。

 さらに、Red Hatのテクニカルアカウントマネージャーは、OpenShift上のRed Hat OpenStack Servicesのライフサイクルを通じて、継続的なガイダンスとアドバイスを提供し、スムーズで安全な実装を支援するとしている。

 こうした状況は、今後数年間でさらに動的で複雑なものになるとして、Red Hat OpenStack PlatformとRed Hat OpenShiftをさらに融合させることで、Red Hatは通信サービスプロバイダーが現在直面している問題を解決できるように支援を続けるとともに、AIを活用し、エッジで成功をもたらし、オンデマンドで拡張できるインテリジェントなネットワークが提供する機会を最大限に活用できるよう、環境を整えていくと説明。Red Hat OpenStack Services on OpenShiftを利用することで、通信サービスプロバイダーは新しいサービス、アプリケーション、収益源の拡大を実現し、5G以降に向けてビジネスを推進できるとしている。