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NEC、ローカル5GとWi-Fiに対応したSDNコントローラ「UNIVERGE Network Operation Engine V3.0」

ソフトウェア版と仮想アプライアンス版を用意

 日本電気株式会社(以下、NEC)は18日、SDN(Software-Defined Networking)コントローラ「UNIVERGE Network Operation Engine」において、新たにローカル5GとWi-Fiに対応した新版を提供すると発表した。ソフトウェア版の「UNIVERGE Network Operation Engine V3.0」、ならびに仮想アプライアンス版の「UNIVERGE Network Operation Engine Virtual Appliance V3.0 VA2.0」を、同日より販売開始する。

 UNIVERGE Network Operation Engineは、ネットワークの運用管理を効率化するSDNコントローラ製品。複数のネットワーク機器を一元管理できるため、仮想ネットワークのシンプルな運用と、セキュリティリスクの迅速な対処を可能にし、運用効率化が促進されるという。

UNIVERGE Network Operation Engine活用イメージ

 今回の新版では、従来の有線ネットワークに加え、新たにローカル5GとWi-Fiを利用したネットワークにも対応した。有線・無線の区別なく企業ネットワーク全体を仮想化し、物理構成と論理構成を可視化することで、論理分割によるネットワークセキュリティの強化や統合管理によるシンプルな運用を実現するとのこと。

 また統合管理機能も強化され、有線・無線混在のネットワークでもコントローラから一括で機器の設定・変更ができるようになった。ネットワークの構成変更作業がシンプル化されることで、従来に比べて対応時間を最大約70%削減できるとしている。

 さらに、監視機能やレポート機能により、ネットワークの構成や状況を直感的に把握できることから、設定変更時や障害発生時の対応の迅速化にも貢献するとのことだ。

 価格は、UNIVERGE Network Operation Engine V3.0(ソフトウェア版)が50万円から、UNIVERGE Network Operation Engine Virtual Appliance V3.0 VA2.0(仮想アプライアンス版)が80万円から。対応スイッチなどのネットワーク機器を制御するための管理ライセンス(管理台数分)、ネットワーク監視機能をはじめとしたオプション、サポートサービスなどが別途用意されている。

 なおUNIVERGE Network Operation Engineの利用にあたっては、「UNIVERGE QX-Sシリーズ」「UNIVERGE QX-Wシリーズ」「UNIVERGE IXシリーズ」といった、SDNネットワークを構成可能なスイッチが必要だ。