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NEC、セキュリティ統合型SDNコントローラ「UNIVERGE Network Operation Engine」を提供

企業の運用を支援するマネージドサービスも拡充

 日本電気株式会社(以下、NEC)は21日、新たなSDN(Software Defined Networking)コントローラ製品「UNIVERGE Network Operation Engine」と、関連するネットワークおよびセキュリティのマネージドサービスを提供すると発表した。

 UNIVERGE Network Operation Engineは、ソフトウェア型のSDNコントローラで、従来製品と比べて、ネットワークのシンプルな運用と迅速なセキュリティリスク対策を行える点が特徴。今までSDNでは制御できなかったWi-Fi機器や各種セキュリティ機器、IoT/OT機器など、さまざまな機器の設定を一元管理でき、複雑なネットワーク状態の可視化や、障害発生時の状態分析による迅速な障害範囲の把握など、さまざまな環境でのネットワーク運用を可能にしたとのこと。

 また、NECのネットワークスイッチ「UNIVERGE QXシリーズ」を利用している既設のネットワークでも、UNIVERGE Network Operation Engineの導入によって、セキュリティインシデントの対処にかかる時間を数時間から数秒に短縮できるとした。

 価格は50万円(税別)からで、12月の発売を予定している。

 今回はさらに、企業における運用負荷を軽減するため、セキュリティ対策を重視したネットワークを提案するコンサルティングサービスと、ネットワーク構築時のアセスメントから監視・運用支援までをトータルで支援する3つのサービスなどをメニュー化した。

 後者のうち、1つ目の「クラウドアクセス最適化サービス」では、クラウド上のSDNコントローラから拠点のルータ設定を一元管理し、データセンターを経由せずに外部のクラウドサービスへ迅速・効率的にアクセスできるようにする。価格は月額18万円(税別)からで、12月の販売開始を予定する。

 2つ目は、拠点においてマルウェア感染が疑われる端末が検知された場合、そのインターネットアクセスを自動的に遮断し、感染拡大のリスクを低減する「サイバー攻撃自動防御サービス」。こちらは月額25万円(税別)からで、2019年2月の販売開始予定。

 3つ目の「高精度分析サービス」は、検知した情報の攻撃性や脅威度を分析し、セキュリティインシデントにつながると判断した情報のみを通知するサービス。月額12万円(税別)で、販売はすでに開始されている。

UNIVERGE Network Operation Engineを中核としたセキュアなネットワーク基盤による提供価値のイメージ