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NTTテクノクロスの匿名加工情報作成ソフト、Word文書のマスキングツールを強化した新版を提供

一連のマスキング作業を直感的に行えるGUIを提供、目視確認のサポート機能も

 NTTテクノクロス株式会社は、匿名加工情報作成ソフトウェア「tasokarena(タソカレナ)」の新版を7月16日から販売開始すると発表した。Word文書のマスキング(墨塗り)ツールなどが強化されているという。

 「tasokarena」は、NTT社会情報研究所が開発した匿名化技術を活用して、パーソナルデータの特性や利用目的に応じた匿名加工情報の作成を支援するソフトウェア。パーソナルデータを加工して特定の個人を識別できないようにすることで、利用企業の新しいビジネスやサービスの創出を支援するという。

 今回の新版では、Word文書のマスキング機能において、操作性向上や目視確認の簡便化を図るなどの強化を行った。具体的には、一連のマスキング作業(マスキング対象箇所の抽出、文字置換、ハイライト表示など)をGUIによって直感的かつ効率的に行えるようにしてほか、マスキング対象箇所を自動で抽出・ハイライト表示し、見落としのないようにサポートする機能を搭載している。

 また、Word文書のレイアウト崩れを抑制するために、マスキング対象箇所の文字数や全角/半角を識別して同じ文字数で一括置換できるようにした。

 NTTテクノクロスでは、こうした機能強化により、従来の行政文書の開示請求対応などに伴うマスキング作業と比べて、作業時間を75%短縮したと効果を説明している。

 新版の価格は、匿名加工ツールとマスキングツールで構成されている「スタンダード版」の場合、初年度が年額95万円から、2年目以降は年額90万円からとなっている。

Word文書のマスキング作業イメージ