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SCSK、製造業のサプライチェーン管理高度化を支援するダッソー・システムズのMOM/MESソリューション「DELMIA Apriso」を提供
2024年7月5日 08:00
SCSK株式会社は3日、ダッソー・システムズ株式会社が開発・販売する製造オペレーション管理(MOM)/製造実行システム(MES)ソリューション「DELMIA Apriso」を提供開始したと発表した。SCSKが提供するSAP S/4HANA導入支援トータルサービス「Add-Value」の拡張サービスの一つとして、DELMIA Aprisoを加えることで、製造オペレーション領域のサービスを強化し、製造業のサプライチェーンマネジメントの高度化を支援するとしている。
SCSKは、消費者ニーズの多様化に伴い、製造業では大量生産から少量多品種生産へのシフトおよび製品ライフサイクルの短縮が求められている一方で、労働人口の減少による人手不足やノウハウの属人化といった課題の解決に向け、ERPシステムを中核とした、設計から生産、保守・保全、分析までサプライチェーンマネジメント全体のプロセスを高度化する「デジタルサプライチェーン事業」を推進している。
その中で、製造現場におけるリアルタイムデータとERPシステムのデータを組み合わせることで、製品の品質向上や生産性の向上、業務効率化によるコスト削減、属人化の解消などに貢献できると考え、DELMIA Aprisoの提供に至ったとしている。
DELMIA Aprisoは、製造業のグローバルでの生産オペレーション変革を支援するMOM/MESソリューション。ビジネスプロセスのライフサイクル全体を管理し、世界中の業務プロセスとベストプラクティスをベースとした開発アプリケーションを含む実績を持つ。
従来のMES領域である「製造実績管理」にとどまらず、「品質管理」「保守管理」「倉庫管理」「従業員管理」などの機能があり、必要に応じて組み合わせることで、実行管理全般を単一のプラットフォームで実現する。
MES領域の業務プロセスをシステム化する上で必要な基本機能が部品群(コンポーネント)として装備されており、これらを組み合わせてシステムを構築するため、スクラッチ開発やパッケージのカスタマイズなどに比べ、短期間でシステム導入できる。
複数の拠点/工場を集中管理する開発機能と、各拠点の製造オペレーションを可視化するダッシュボードやKPIテンプレート、レポーティングツールなど、複数拠点への展開/管理を実現するプラットフォームを備える。
製造の幅広いモデルを提供しているため、BTO(受注生産)、ETO(個別受注生産)、プロジェクト/プログラムベース、BTS(見込み生産)、バッチ、プロセス、ハイブリッド製造など、顧客の業界や生産形態に柔軟に対応する。
SCSKは、製造業における豊富な実績と、30年にわたるSAPシステムの導入実績から得たノウハウを生かし、SAP S/4HANAとDELMIA Aprisoの連携から得られる豊富なデータを活用し、リアルタイムな生産プロセスの最適化により、欠品の最少化や生産・物流リードタイムの短縮による売り上げ機会の最大化をはじめ、顧客の生産業務のさらなる効率化や最適化に貢献するとしている。