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SCSK、SAPユーザー向け外為管理テンプレート「Add-Value for Exchange」を提供

 SCSK株式会社は6日、SAPユーザー向け外為管理テンプレート「Add-Value for Exchange」を2023年6月上旬から提供開始すると発表した。

 Add-Value for Exchangeは、SAP S/4HANAが保有する取引データから作られる外貨建債権・債務と連携し、入出金依頼から伝票起票までの一連の外為業務を管理できるテンプレート。SAPが提供するSAP Business Technology Platform(以下、SAP BTP)上に開発した機能群で構成され、SAP BTPを活用してAPIによる疎結合でSAP S/4HANAと連携するアーキテクチャを活用した、Side by Side開発であるため、将来のSAP S/4HANAのバージョンアップへの影響を最小限に抑制する。

Add-Value for Exchange システム概要

 テンプレートは、SCSKが独自開発した「社内為替予約管理」「入出金依頼管理」「入出金計上管理」「為替ポジション管理」「データ連携管理」の各機能を提供する。

 社内為替予約管理は、営業セクションが輸出入取引などから生じた為替リスクをヘッジする。また、締結済みの社内為替予約の残高を、時価評価対象にできる。入出金依頼管理は、営業セクションから財務セクションへの入出金依頼を管理する。債権・債務の単位を決済単位に取りまとめる。

 入出金計上管理は、期日を迎えた債権・債務の消し込み、決済を自動化する。為替ポジション管理は、SAP S/4HANAで生じたトランザクションデータや、社内予約などによる為替ポジションデータを集積、管理する。

 データ連携管理は、SAP S/4HANA上にある必要なマスタデータをテンプレートに連携する。また、テンプレートより生じた会計仕訳をSAP S/4HANA に連携し、会計伝票を転記する。全銀データの連携機能により、入出金業務の効率化を実現する。

 Add-Value for Exchangeの価格は、3500万円(税別)。SCSKでは、年間20社への提供を目指す。