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SCSK、製造業のSCM高度化を支援する「SuccessChain for DataPlatform」を提供
2025年3月24日 11:00
SCSK株式会社は21日、株式会社JDSCと協業し、製造業のサプライチェーンにおける各業務システムの分散したデータを集約、業務課題を可視化し、経営の高度化と業務効率化向上に貢献する「SuccessChain for DataPlatform」を4月1日に提供開始すると発表した。
SuccessChain for DataPlatformは、“投資額を抑え”“クイックに成果が体感”“継続的に高度化”することを目的とし、業務視点で課題解決をアプローチするデータプラットフォーム。製造業が直面しやすい業務課題に対して、あらかじめ用意したシナリオやデータモデルを活用して、異なる部門や工程で分散しているデータをクイックに集約する。集約したデータをもとに、製造業のサプライチェーン全体を俯瞰(ふかん)して業務課題を可視化し、課題の根本原因の追究を可能にする。
製造業に特化した業務課題を短期間で可視化するため、製造業特有の業務課題に基づいたシナリオやデータモデル、レポートを、SCSKが独自で開発したテンプレート化により、効率的なデータの集約と可視化を可能にし、製造業の現場で直面する課題を迅速に分析して、業務改善や意思決定につなげられる。
コンサルティングサービスから運用までのデータ活用をトータルでサポート。SCSKとJDSCの実績からのコンサルティングサービスを提供し、データ活用状況の判定や業務課題の明確化を行う。ヒアリングシートを元に、マルチクラウドに対応した基盤構築やデータ活用テンプレートを使用することで、最短1カ月で導入が可能となり、その後の運用まで包括的に支援する。サービスにより、製造業のデータを管理・活用でき、業務効率の向上や市場動向への迅速な対応といったビジネス戦略の最適化を可能にする。
コンサルティングサービスのうち、共通コンサルでは、「製造分野DX度チェック」に基づき、現場ごとのDXレベルを調査し、会社全体のデータ活用レベルを診断する。これにより、製造業における組織全体としてのデータ活用レベルを把握でき、顧客が優先して取り組むべき課題を特定する。
業務課題別コンサルでは、経済産業省が提唱する、製造事業者が直面する経営・業務変革課題を起点とした「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」のマニュファクチャリング変革課題をもとに、顧客が抱える在庫適正化などの業務課題を明確化し、データ活用状況を判定、経営の高度化に資する業務データを特定する。
クイック基盤サービスは、IaC(Infrastructure as Code)化により、あらかじめ用意したテンプレートを実行するだけで、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure、Snowflakeなど、あらゆるクラウドに対応したデータ活用基盤を構築できる。
クイックコンテンツサービスは、製造業特有の業務課題ごとに、誰がどの画面でどんなデータに着目し、どのようなアクションを取るべきかが分かる、あらかじめ用意したシナリオやデータモデルを活用することで、クイックにデータを可視化する。また、ソースシステムとデータ活用基盤は、データ統合に強みのあるインフォマティカで連携し、蓄積したデータはインフォマティカのデータカタログで見つけやすい状態にすることで、データ探索時間を削減する。
サービス導入後も、伴走型運用・運営サービスとして、データ活用状況をあらゆる観点でモニタリングし、定期的な業務改善活動により、安定的かつ継続的にデータ活用を支援する。
SCSKでは、2030年3月までに50社の導入を目指す。