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両備システムズ、荷待ちトラックの時間短縮を支援するAIソリューション 物流の2024年問題解決を支援
2024年6月10日 16:33
株式会社両備システムズは10日、荷待ちトラックの時間短縮や人手不足解消を支援するAIソリューションを提供すると発表した。これにより、物流業界における2024年問題への対応を支援するとした。
今回は具体的に、新ツール「CountShot」を含めた3つのソリューションを組み合わせて提供する。
1つ目の「R-Teams」は、トラックバース(荷物の積み下ろし等に利用するスペース)の入退場を管理するシステム。物流センターや倉庫などで、荷積み・荷卸しのために到着したトラックの、受付から退場までの時間を管理し、業務全体の効率化を図ることにより、ドライバーや庫内作業者の労働時間の短縮を図るという。
具体的には、IPカメラの画像、またはセンサーによる検知データをAIで解析して、トラックバースへの接車/離車を自動検知することで、トラックのチェックインを自動化/半自動化でき、オペレーションロスの抑制と受付業務の省力化を実現するとした。また、クラウドサービスのため場所の制約を受けることなく、複数拠点の監視業務に対応可能。データの見える化により、継続的な業務改善を可能にするとしている。
2つ目の「IT-Parking」は、監視カメラの画像をAIで分析し満空を判断する駐車場管理システム。IPカメラの画像を用いて、車室単位でのAI画像解析による在車管理を行えるほか、収集される画像データを活用することで、場内監視・記録/防犯/事故対応の短縮に役立てられ、車室単位の稼働率管理により、駐車場の収益向上を可能にするとのこと。
なおIT-Parkingの技術は、R-Teamsの入出庫管理にも利用されている。
3つ目のAIカウントツール「CountShot」は、製造業など、出荷時の数を目視でカウントしている現場の業務改善を支援するもので、新たに6月より提供を開始する。このツールでは、出荷タグの読取によって入力作業を軽減するとともに、画像でのエビデンスを確保することにより、管理部門や営業部門における確認業務の短縮や、顧客からの問い合わせ対応などをサポートするとした。
なお、トリミングパターンを複数用意し、手袋での作業にも対応するとともに、スマートフォンを活用したシンプルな仕組みによって、初期投資のコスト抑制と利便性を両立させているという。
両備システムズでは、トラックの待ち時間を約20%削減可能なR-Teamsをベースに、数の確認時間を約20%時間短縮できるCountShotを組み合わせることで、1運行あたりの荷待ち、荷役作業等にかかる時間を約30%(最大60%)削減できるとアピールしている。