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両備システムズ、トラックの在車状況を自動検知するシステム「IT-Parking for Truck」を提供

 株式会社両備システムズは16日、AIによるトラックの自動検知と遠隔管理で現場の人員配置を最適化し、業務効率化を実現するため、IPカメラとAI画像解析技術を活用したバース在車検知システム「IT-Parking for Truck」を提供開始した。

 物流業界では、トラックドライバーの1運行あたりの荷待ち時間や荷役作業時間を2時間以内に抑えるよう、国から荷主事業者に対してガイドラインが示されている。これにより、物流センターや倉庫などの現場では、トラックの荷積み・荷下ろし時間を短縮し、適切に管理することが求められている。

 一方で、物流現場では深刻な人手不足が課題となっており、荷積み・荷下ろしの際には、カメラや目視によって満空の判断や作業時間の管理を行うケースが多く、人による判断が求められるため、現場に常駐人員を配置する必要がある。

 両備システムズはこうした背景から、バースごとの入出庫状況や滞留時間を把握し、遠隔で監視・運用が可能なシステムを開発した。

IT-Parking for Truck導入後のイメージ

 IT-Parking for Truckは、AI画像解析によりトラックの在車状況を自動検知し、トラック特有の前面だけでなく、後面からの車両形状に対応し、正確に識別する。

 バースごとの入出庫・滞留時間をリアルタイムで可視化。在車管理の効率化により、荷待ち時間の短縮や場内運用の最適化を支援する。

 省人化・無人化を実現する遠隔監視・運用機能を備え、現場の常駐人員を減らしつつ、複数バースの運営を一括で効率的に管理できる。

 両備システムはこれまで、IT-Parkingシリーズを商業施設やオフィスビルなどを中心に導入実績を重ねており、今後は物流分野への展開を本格化していく。新たに加わったIT-Parking for Truckは、「バース入退場管理システム『R-Teams』」など他の物流ソリューションと組み合わせることで、入場から退場までの場内運用全体を「見える化」「最適化」する構成を実現し、今後は複数拠点での統合管理、無人化支援、防犯活用など多面的な用途への展開を視野に入れ、さらなる製品の機能向上と導入拡大を進めていくとしている。