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富士通、ミッションクリティカルシステムのクラウド移行支援サービスを拡充

 富士通株式会社は3日、ミッションクリティカルシステムのクラウド化を基盤検討から運用サポートまでトータルに支援する「Mission Critical Transformation Service」のラインアップとして、2025年4月から提供している基盤検討フェーズ向けの「MCインフラ最適化支援サービス」に加え、移行計画・実行フェーズ向け「MCマイグレーション支援サービス」と、運用フェーズ向け「MCプレミアムサポートサービス」を提供すると発表した。

 サービスは、ソブリンクラウド「Fujitsu クラウドサービス powered by Oracle Alloy」への移行を希望する顧客向けに、3日に「MCマイグレーション支援サービス」を提供開始する。

 MCマイグレーション支援サービスは、移行リスクやシステム停止時間を極小化し、スキルやリソース不足などから移行に課題を持つ顧客に対し、最適な移行計画策定から実行までを、富士通の知見に基づいてトータルに支援する。これにより、高い可用性が求められるミッションクリティカルシステムの移行において、システム停止時間の低減に加えて、プロジェクト全体の工数も大幅に削減できる。

 また、6月30日から、Fujitsu クラウドサービス powered by Oracle Alloyの顧客向けに、システムの安定稼働とビジネス成長を支援する「MCプレミアムサポートサービス」の提供を開始した。専任担当者による継続的な個別サポート、問い合わせ対応の迅速化、スタンバイサポート体制などにより、システム停止時間を最小限に抑え、事業継続性を確保します。さらに、顧客のビジネス要件やシステムの特性に合わせたクラウド環境の最適な構成、運用方法を提案することで、リソースの有効活用を促進し、コスト削減などに貢献する。加えて、最新のセキュリティ情報やアップデート情報も迅速に提供し、安全なシステム運用と安定稼働、継続的な改善を支援する。

 今後は、MCマイグレーション支援サービスにおいて、Fujitsu クラウドサービス powered by Oracle Alloyへの移行支援に続き、富士通が提供するクラウドプラットフォームへの移行支援や生成AI関連の新マネージドサービス導入支援メニューを順次拡大予定。また、移行ツールだけではなく、Takaneなどの富士通が提供する生成AIを活用し、移行先の富士通クラウドプラットフォームの技術知見に基づく効果的・確実な移行を推進する。さらに、MCプレミアムサポートサービスにおいては、クラウドに加えて、オンプレミスからミドルウェア、アプリケーションを含めてトータルに支援していくとしている。