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ヤフー・データソリューションの「DS.INSIGHT」、指定したユーザーセグメントの検索行動などを可視化できる新機能
DS.INSIGHT JourneyとDS.INSIGHT Personaに試験導入
2025年7月4日 06:15
LINEヤフー株式会社は3日、「ヤフー・データソリューション」で提供しているデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」において、指定したユーザーセグメント(ユーザーリスト)の検索行動や人物像(ペルソナ)を可視化できる「セグメント連携機能」の試験導入を開始したと発表した。
ヤフー・データソリューションは、LINEヤフーの多様なサービスから得られる行動ビッグデータを分析可能な事業者向けサービス。そのメニューの中で、検索・人流データから人々の興味・関心を分析できるデスクリサーチツールのDS.INSIGHTを提供している。
今回の新機能では、LINEヤフーの保有する各種行動データから、「特定の店舗に来店した」「自社の広告をクリックした」「Yahoo!ショッピングで特定の購買を行った」など、特定の行動(アクション)を行ったユーザーセグメントを指定すると、そのユーザーセグメントの検索行動や人物像を可視化できるようになった。
検索や位置情報に加え、LINEヤフーが保有する購買や広告接触などの行動データから、ユーザーセグメントの条件を指定できるほか、それぞれのユーザーセグメントのかけ合わせや除外にも対応している。
なお、今回はDS.INSIGHTのうち、指定したアクションの前後の検索行動がわかる「DS.INSIGHT Journey」と、ビッグデータからターゲットのユーザー像を作成する「DS.INSIGHT Persona」について、試験導入が行われた。試験導入期間では、同機能を含むプランを契約しているユーザーであれば追加料金なしで利用できる。
LINEヤフーによれば、DS.INSIGHTの活用は、従来、特定の検索キーワードを起点とした分析や、特定エリアでの人口推移や属性情報などについての分析がメインだったとのこと。それに対して新機能は、購買・来店・広告接触などの人々の行動を起点とし、その前後の検索行動や人物像を分析できるため、実際に特定の行動を起こしているユーザー群の分析が可能になり、従来以上に、企業ごとの課題に即したターゲットの解像度の向上や、潜在的なニーズの発見につなげられるという。
また同機能では、「自社のLINE公式アカウントを友だち追加した」「自社のLINE広告に接触した」といった、LINEアプリに関する行動データも7月下旬に連携される予定。LINEに関連したデータがDS.INSIGHに連携されるのは今回が初となり、Yahoo! JAPANとLINE、双方のビッグデータを統合的に分析できるようになるとしている。なお、DS.INSIGHTにて分析・可視化されたデータはすべて統計化されているので、個人を識別可能なデータは含まれないとのことだ。