ニュース

セキュアベース、企業のゼロトラスト移行を支援する「ゼロトラスト成熟度アセスメントサービス」を提供

 株式会社セキュアベースは2日、企業のゼロトラストアーキテクチャ(ZTA)への移行を支援する「ゼロトラスト成熟度アセスメントサービス」を提供開始した。

 サービスは、ゼロトラストに対して「どこから着手すべきか」「投資優先順位をどう決めるか」といった企業の課題を解決するために、米国国立標準技術研究所(NIST)が発行したSP800-207「Zero Trust Architecture」および米国サイバーセキュリティインフラストラクチャ庁(CISA)の「Zero Trust Maturity Model(ZTMM)」に基づいた評価フレームワークを採用。包括的な評価により、組織のセキュリティ体制を「伝統的」から「最適」まで5段階で数値化し、主観やあいまいさを排除した客観的な現状把握を実現する。

サービスの特徴

 各改善項目について、「ビジネスへのリスク影響度」と「技術的な実現可能性」の2軸で分析し、投資優先順位を明確化する。さらに、同規模・同業界の企業との比較分析により、自社の相対的な位置づけと業界標準とのギャップを可視化。これにより、経営層が根拠に基づいた投資判断が可能となり、過剰投資や重要領域の見落としを防ぎ、ROIを最大化する戦略的なセキュリティ投資を実現する。

 ゼロトラストへの移行は、段階的に取り組む必要があるが、サービスでは評価結果に基づき、短期(0~6カ月)の基盤強化、中期(6~12カ月)の統合実装、長期(12カ月以降)の最適化という3フェーズに分けた実装計画を策定する。各フェーズでは、具体的なソリューションの導入案と、それによって期待される定量的・定性的効果を明示。技術的な依存関係や前提条件も整理し、手戻りなく着実に成果を積み上げる、実行可能で現実的な移行アプローチを提供する。

 提供プランは、企業規模やニーズに応じた3つのプランを用意。スタンダードプランは、中堅企業向け基本アセスメントで、価格は66万円。エンタープライズプランは、大規模組織向け包括的評価で、価格は220万円。プレミアムプランは、継続的改善プログラムで、価格は要問い合わせ。

 セキュアベースはサービスを通じて、2025年度中に20社以上の企業のゼロトラスト移行を支援することを目指す。また、アセスメント結果に基づく実装支援サービスや、業界別ベストプラクティスの提供など、サービスラインアップの拡充を予定する。