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ServiceNow、生成AI活用により効率的なオペレーションと従業員エクスペリエンスの向上を実現する製造業向けソリューションを発表

 米ServiceNowは現地時間7日、同社の年次イベント「Knowledge 2024」において、より迅速で効率的なオペレーションと従業員体験の向上を支援する製造業に特化した新ソリューションとして、生成AIにより販売、受注から現金化までのプロセスを合理化する「Manufacturing Commercial Operations」と、従業員の一連のライフサイクルプロセスをシームレスにナビゲートする「Employee Center Pro Kiosk」を発表した。

 Manufacturing Commercial Operations(MCO)は、販売、サポート、サービス、受注から収益化までのプロセスにおけるオペレーションを簡素化する専用ソリューションとして、Now Platformの性能を製造業向けに提供する。MCOは、ServiceNowのCustomer Service ManagementとSales and Order Management、それぞれの上に構築されており、注文の例外処理やディーラー業務、カスタマーサービスとサポート、受注から収益化までの業務、製品および品質管理のための単一の生成AI主導のソリューションを提供する。製造業者の既存システムとシームレスに統合し、業務をより簡素化、迅速化、透明化できる。

 MCOの機能により、製造業者は販売管理の合理化が可能になり、エージェントが顧客のニーズを特定し、関連する製品やサービスを自動的に提案することで、サービスセンターを利益ドライバーに変えられると説明。また、サービス管理の拡大や、予防保全(設備保全)によるフィールドオペレーションの変革、顧客とチャネルパートナーとの結び付き強化が実現できるとしている。

 Employee Center(EC) Pro Kioskは、製造工場の従業員が必要とする休日の申請から福利厚生の確認、給与に関する質問、会社の最新ニュースや情報へのアクセスを提供する。ServiceNowのHR Service Deliveryの一部であるEC Pro Kioskを使用することで、従業員は製造現場のキオスクを介して、個人の携帯電話でQRコードをスキャンし、個別最適化されたSMSメッセージを通じて、重要な会社情報やアプリケーションにアクセスできる。

 従業員と会社間のコミュニケーションギャップを埋めることで、リーダーはデスクレスワーカーが重要な最新情報や決定事項を確実に把握し、情報を得たりサポートを受けたりするために必要なリソースを確保し、従業員エンゲージメントを向上させられるとしている。