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日立ソリューションズ・クリエイト、従業員エンゲージメント向上活動を支援する「従業員エンゲージメント育みサービス」を提供

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは23日、従業員エンゲージメント向上活動を支援するソリューションの第1弾として、経営層と従業員が自発的・継続的にコミュニケーションできる基盤となる「従業員エンゲージメント育みサービス」を販売開始した。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、離れて働く従業員が一体感をもって働くことを実現する「仮想オフィスサービス」を自社開発・自社利用し、2022年4月からは社外提供している。自社利用・社外提供を通じてユーザーの声からは、「仮想オフィスサービス」が持つコミュニケーション機能が、「従業員同士」の交流だけでなく「経営層と従業員」の交流を生み、結果として従業員エンゲージメント向上に効果が見られることが分かってきたと説明。こうした背景を踏まえ、自社内での取り組みや「仮想オフィスサービス」の提供を通して得た知見を生かして新しいサービスを提供していくことで、社会課題である従業員エンゲージメント向上に貢献していくとしている。

 その第1弾となる従業員エンゲージメント育みサービスは、従業員同士の「コミュニケーションの活性化」に加え、従業員エンゲージメントの向上に必要な「企業理念の浸透」や「企業と個人の目標やビジョンのすり合わせ」の実現に向け、「経営層と従業員」の継続的なコミュニケーションを支援する。

 従業員エンゲージメント育みサービスでは、SNSのような感覚で誰もが気軽に発信し、誰もが気軽にリアクションや返信できる「エンゲージメントスクエア」を提供。経営層が方針に込めた思いなどを自分の言葉でつぶやくことができる上、思いある従業員が自分の思いを直接経営層に伝えられ、「企業と個人の目標やビジョンのすり合わせ」の機会を増やせるとしている。

 また、組織の状態を把握できる「ダッシュボード」も提供。サービスの利用状況(コメント・リアクションの発生状況やログイン率など)だけでなく、勤務時間や勤務場所など、組織の状態を把握するために必要な情報をダッシュボードに表示する。会社全体・組織ごとの状態を把握でき、タイムリーなフォローや対応の検討を可能とする。

ダッシュボード

 サービス上に設けたキャラクター「執じぃ」は、サービス利用者のコミュニケーションを促進するコンシェルジュで、経営層と従業員に会話のお題を提供してコミュニケーションを促したり、経営層の代わりに情報を伝えたり、意見を受け付けたりする。コミュニケーションを事務的・機械的なものではなく、キャラクターを介して人間味あるものとすることで、経営層と従業員のコミュニケーションの距離感を縮め、「企業理念の浸透」をしやすい組織風土を醸成する。キャラクターの存在をサービスへの親近感につなげ、サービスを利用した継続的なコミュニケーションを支援する。

 「はぐくみスペース」は、組織全体の「コミュニケーションの活性化」を支援するもので、ログインユーザーの顔写真を本人の入力したコメントとともにランダムに表示する。コメントには返信やリアクションも可能なため、組織や職位、働く場所を越えた偶発的なコミュニケーション創出を支援する。

はぐくみスペース

 従業員エンゲージメント育みサービスの価格は要問い合わせ。提供開始日は6月10日(予定)。日立ソリューションズ・クリエイトでは今後の取り組みとして、従業員エンゲージメント向上活動を支援するソリューションとして、エンゲージメント状態を計測するサーベイなどの提供を検討している。