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Snowflake、アジア初のカスタマーエクスペリエンスセンターを東京に開設

 Snowflake合同会社は18日、「カスタマーエクスペリエンスセンター東京」(CEC Tokyo)を開設し、22日より営業開始すると発表した。

 同様のセンターは、米国本社のサンマテオ、ロンドン、アムステルダムに設置されており、東京は4都市目、アジアでは初の拠点となる。CEC Tokyoの開設を機に、東京オフィスも同所在地に移転する。

カスタマーエクスペリエンスセンター東京

 Snowflake 社長執行役員の東條英俊氏は、CEC Tokyo開設の目的について、「顧客やパートナー、そして当社ソリューションの導入を検討中の企業に対し、Snowflakeの価値やデータ活用の方法などを伝え、DX推進に生かしてもらいたい」と述べた。

Snowflake 社長執行役員 東條英俊氏

 CECでは、顧客の細やかなニーズを個別にヒアリングし、解決策を提案するといったケースや、業界別、役職別など共通の課題を持つ顧客が集まり、情報共有をサポートすることでより広い視野と知見を得てもらうといったケースなど、さまざまな方法で顧客とのエンゲージメントを強化する。

 東條氏は、CECで提供するプログラムの一例として、「まずは製品ロードマップを伝えるプログラムを用意し、顧客のシステムの今後の計画に生かしてもらいたい。また、テクノロジーパートナーとともに、Snowflakeデータプラットフォームでの最適なデータマネジメント構築を目指すプログラムも提供する。さらには、Snowflake社内におけるSnowflake活用法を紹介するプログラムも用意する」とした。

CEC Tokyoで提供されるプログラムの例

 これまでSnowflakeでは、トレーニングをすべてオンラインで実施してきたが、CECではトレーニングルームも設け、対面でのトレーニングも実施する。対面トレーニングの実施はグローバルでも東京が初めてだという。

 「AI人材やデータ人材の採用が難しくなってきており、そのような人材を育成するニーズが日本でも非常に高まっている。Snowflakeのトレーニング受講者数も、2023年は2021年比で18倍にまで増加した。CECでは、トレーニングやコミュニティを通じて人材育成を支援していきたい」と東條氏は語る。

対面でのトレーニングも開催する
トレーニングの受講者数が急増

 トレーニングは、無料のコースと有償のコースが用意されている。無料のコースとしては、データクラウドに関する知識を学ぶ座学のコースや、ハンズオンにてデータウェアハウスやアプリケーション、データ活用などを順に学ぶオンデマンドトレーニングを提供。有償のコースは、Snowflakeの技術インストラクターが基礎から高度な技術までを講義するバーチャルトレーニングや、CECトレーニングルームで開催する集合形式のトレーニングを用意する。近日中には、データエンジニア向けのトレーニングも公開予定だという。

トレーニングの内容
トレーニングルーム

 東條氏は、コミュニティの拡大も重要だとしており、CECをコミュニティ交流の場としても活用していく考えだ。「今年は業界ごとのコミュニティも作り、業界固有の課題などを意見交換する場を設けたい」としている。

受付エリアの壁は、山を形どったデザイン
山のあちこちでウィンタースポーツを楽しむ人たちが描かれている
CECプログラムが展開される場の一部
コミュニティ交流の場となるThe Lodge
本格的なキッチンも設けられており、社員へのランチ提供やコミュニティの交流会などに利用される