ニュース

ユニアデックス 、ハードウェア利用型サービス「Cisco Green Pay」を提供

 ユニアデックス株式会社は18日、シスコシステムズ(以下、シスコ)と連携し、シスコ製ハードウェアの循環利用を促進するプログラム「Cisco Green Pay」と、ユニアデックスのシステム全般の運用支援を行う「COE(Center of Excellence)サービス for ITSM(以下、COEサービス)」を組み合わせた「ハードウエア利用型サービス」を、5月13日に提供開始すると発表した。さらに、利用完了したCisco製ハードウェアなどのリサイクルを実現するプログラム「Takebackインセンティブ」を実施する。

 BIPROGYグループでは、持続可能な社会の実現に向けて進むべき方向性「Vision2030」を定め、デジタルを活用した環境貢献、環境負荷の軽減など、ゼロエミッション実現に向けたさまざまな取り組みを進めている。ユニアデックスでは、廃棄物処理やリサイクルを担う業界とともに産官学連携による実証実験を進めるなど、サーキュラーエコノミー実現の取り組みに積極的に参画している。

 ユニアデックスがゴールドパートナーを務めるシスコは、2021年に「2040年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)にする」という公約を掲げている。製品の設計、管理、梱包、修理、再利用、リサイクルなどの製品ライフサイクル全体を通して、サステナビリティとサーキュラーエコノミーの原則を事業全体に組み込むことによる変革を推進している。

 このことからユニアデックスは、顧客のサステナブルなITの導入を支援するために、ハードウェアのライフサイクル全般のコーディネートを行う取り組みを開始するとしている。

「ハードウエア利用型サービス」概要図

 Cisco Green Payプログラムは、シスコのサーキュラーエコノミーに賛同、同意した顧客に対し、シスコ製ハードウェアを利用型で提供するプログラム。ハードウェアの利用契約終了後に返却することを条件に、シスコ製ハードウェアをユニアデックス特別価格で提供する。返却機器は、シスコが無償で回収・リサイクルを行い、顧客にはシスコのサーキュラーエコノミープログラムに基づいて処理されることを示す証明書も発行する。プログラムにより顧客は、資源の投入量・消費量の抑制、導入に伴う初期投資の抑制が期待できる。

 ユニアデックスが提供する「COEサービス」は、運用・保守における最適なITサービスマネジメントを提供するサービス。システムの運用・保守スペシャリストの知識・ノウハウを集約し、顧客のIT資産運用を支援するための情報提供(脆弱性、不具合、ライフサイクル情報)や契約管理、障害対応を行う。今回のハードウェア利用型サービスでは、契約した機器に関する脆弱性と不具合情報の提供、契約機器の管理機能などもあわせて提供する。

 Takebackインセンティブプログラムは、Cisco Green Payとの併用・単体どちらも利用可能で、単体利用でもハードウェアの更新時に利用完了機器の返却を条件に、シスコ製ハードウェアをユニアデックス特別価格で提供する。返却ハードウェアはシスコ製品以外も可能で、シスコが無償で回収・リサイクルも行う。

 ユニアデックスは、サービスの提供により、顧客の運用負荷を軽減しながら循環型ビジネスの目標達成を支援するとともに、今後も提供するサービスやソリューションを通じて、サーキュラーエコノミー実現に向けて取り組みを強化すると説明。また、顧客のICT環境の運用を代行するマネージドサービスを組み合わせたソリューションの提供にも注力し、顧客にとって最適なICT環境の構築を目指していくとしている。