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住友電工情報システム、企業内検索「QuickSolution」とChatGPTを連携させるオプションを提供

RAGを応用して企業内情報から質問者が知りたい情報を回答

 住友電工情報システム株式会社は11日、企業内検索システム「QuickSolution」と、生成AIであるChatGPTの連携により、企業内情報の検索結果に基づく質問応答が可能となった「ChatGPT連携オプション」を販売開始したと発表した。

 QuickSolutionは、数百TBまでの大規模環境に対応した純国産の企業内検索システム。オンプレミスのファイルサーバーだけではなく、Microsoft 365やBox、Googleドライブといったクラウドストレージなどにも対応しており、社内外に散在する情報を横断的に、かつファイルの中身までを検索できるという。

 今回、同製品で提供されるChatGPT連携オプションでは、RAG(Retrieval Augmented Generation)を応用し、社内外に散在する膨大な企業内情報から利用者が知りたい情報を回答する質問応答機能を利用可能にする。

 例えば、「開発中の製品Aの特長を教えて」「社内のトレーニングプログラムに参加する方法を教えて」など、自然言語(話し言葉)による質問で問い合わせを行え、さらにChatGPTからの回答に対して、深掘りした質問や「個条書きで簡潔にまとめて」等の追加の指示もできるとした。もちろん、利用者の閲覧権限も考慮されているため、各利用者の権限の範囲で回答が得られるとのこと。

 なお住友電工情報システムでは、一般に、ChatGPTは間違った情報を生成してしまうことがあるものの、これは学習したデータに基づき、確率に従って単語を組み合わせて文章を生成するためであり、今回のChatGPT連携では、RAGの技術を応用し、QuickSolutionで検索した結果をChatGPTと連携して回答を生成するため、その情報に基づく正確な回答が得られやすい点がメリットと説明している。